70歳から80歳のシニア、健康で自由に動き回れる体力を作るには

多くの自営業者が70歳を境にして仕事を辞めると聞く。体力の衰えなのか、もっと自由な生活をするための最後の時間を確保するためか、理由は色々あると思う。自営業者は、会社員と違って休暇らしい休暇を取ることが出来ない。店舗を構えた自営業者は、何十年も長期休暇などを持つことが出来ない。

会社員は定年退職後に海外旅行や長旅をする人が多い。自営業者はそれをするためにビジネスを閉めるしかない。自営業者が70歳を節目に引退を考えるのは理解できる。ゆっくりと孫と戯れるにしても自由になる自分の時間が必要になる。70歳を過ぎると思いがけない健康障害に見舞われるリスクが高まる。

老化で体の免疫力が著しく低下していく。体を活発に動かすことが少なくなり、食べる量も減り、新陳代謝も落ちて行く。こんな状態になると今まで出来ていたことが出来ない体になって行く。精神年齢は若いのにその年齢に体が従いていっていない。体は確実に70歳を過ぎた高齢者の状態になる。元気で動き回れる時間が少なくなって来ているのを感じるシニアが多くなる。

70歳からの10年間をどう生きるかで、人生最後のわがままが出来るかどうかが決まる。余生を楽しむには健康で自由に動き回れる体力が必要である。介護が必要な体になったら、終わりである。

70歳と80歳では健康と体力で差が生まれる

健康寿命が70歳代であると聞く。詳しく言えば、男性70.42歳、女性73.62歳である。70歳を境に体の調子がおかしくなる高齢者が多くなるということだ。その意味合いでは、80歳まで仕事ができる高齢者が自然と少なくなる。体の調子がおかしくなる前にやりたかった事をやってみたいという自営業者が多いのでは。

人生でやり残しがないようにしたい70歳代のシニアは、やりたい事のために仕事を辞めるのは意味がある。一番つまらない辞め方は、周りが70歳で引退していくから私も辞めようというシニアだ。他人と同じことをする思考から自分自身の判断で決断する思考に老後の視点を変えるべきではないか。他人は他人の人生がある。自分には自分独自の世界の人生があると。

70歳と80歳の健康と体力

70歳と80歳の高齢者では、確実に体力面で違いがある。歩き方を見てみればそれが直ぐに分かる。健康と体力がまだ残っている70歳代にやりたいことをやる。これが後で後悔しない老後の人生になる。80歳の声を聞くシニアは自分の健康と体力に自身を持てなくなる。外出するのが面倒でリスクを感じ始める。事前にトイレの場所を見つけておく必要がある。

足腰の筋肉が衰えて歩いている時につまずくことが多くなる。つまずいて転んだ経験があるシニアが多い。打ち所が悪いと骨折をして介護ベッドでの生活になる。一度介護ベッド生活になると筋力が急激に衰えて自立歩行が出来なくなる。食欲もなくなり食べる量も減る。体は枯れていく。

体力の衰えは日常生活面でマイナスに働く。70歳代と80歳代ではこれが顕著に出てくる。60歳代に筋トレをして筋肉貯金をしていれば、70歳代と80歳代で筋肉の衰えで困ることはなくなる。定期的な運動習慣が健康な体を維持する。老後の健康と体力はお互いに密接な関係になる。

60歳からは5年毎に80歳までのライフスタイルを見直す

70歳からの10年間を好きな事をやって暮らすという言葉は耳に聞こえが良い。好きな事を10年以上やり続けるものがあればそれはそれで幸せだろう。多くの人は、1年ぐらいでやりたい事をやってしまう。残りの9年間は、目的がない無駄な時間を過ごしがちになる。

私はいつも感じていることがある。自分の体は5年毎に変化して行く感じがすることである。それで5年周期に自分のライフスタイルの見直しが必要だと思っている。

60歳から65歳・・・年金受給までにお金を稼げるだけ稼ぎ、65歳からの生活をより豊かにする

65歳から70歳・・・パートやアルバイトをしながら70歳以降もできる仕事の仕組みや趣味を作る

70歳から75歳・・・仕事や趣味以外の場所に自分の居場所を作る

75歳から80歳・・・いつ死んでも良い生活を始める(自分を喜ばせるライフスタイルを追求する)

80歳になっても自由に動ける筋トレの重要性

80歳を越えても元気に動き回っている老人は、体を60歳代から鍛え続けている。80歳になっても自分の体を自由自在に動かせる体にするには、体の筋肉を鍛え続けるしかない。毎日体を動かし続けていれば、体はその生活に順応する。意識して毎日筋肉を鍛え、使う生活であれば、筋肉は衰えていかない。

80歳代の老人は、足が不自由になる。足の筋肉が急激に衰えて行く。運動し続けている80歳代の老人と普通の生活をしてた80歳代の老人では、動き方が違う。行動範囲が違う。機敏性も違う。食欲も違う。結論として、体力の差が歴然と表に出てくる年齢が80歳代である

筋トレは70歳代、80歳代でも始められる。今から始めても決して遅くはない。気を付けることは自分の体力にあった筋トレメニューを専門のスポーツジムトレーナーに作ってもらうことである。正しいやり方をトレーナーから学び、それを自分で習慣化する。

同時に大切なことは意識して十分取れていないタンパク質、ビタミン、ミネラルなどを食事や健康食品から取ることである。シニアは粗食になりがち。食べる量が少なく、質もアンバランスであると体を作る材料が不足したりして低栄養状態になる。運動と食べ物は健康で丈夫な体を作る上で一番大事。

自分の足で動ける年齢と体で何を楽しむのか?

70歳からの10年間は、自分の足で行きたい所に行って食べたい物を食べて人生に悔いのない生活が出来る時間ではないか。やり残しがない人生を送りたいと思う老人は多いはず。何をやり残したかをリストしておけば、そのリストを一つづつこなして行けば良い。全部終わる前に命の時間が来てしまうかもしれないがそれは運命。

重要なことは自分ひとりで動き回れる体である。老化は知らない内に進んでいる。足の筋肉の衰えが典型的な老化現象になる。自分で動くことが出来なくなると家族や第三者の支援が必要になる。動く自由が制約される生活はつまらない。介護の世話にならないでいられる年齢と健康があるうちに自分を喜ばせることをやる。

コロナ禍で旅行が安心してできないならば、コロナ感染が落ち着いて誰もが旅行を始めるときに直ぐに実行できる旅行計画を準備しておく。Google MapやGoogle Earthなどのアプリを使って旅先情報を色々下調べする。いざ、旅行に出かけるといったときに旅券と宿泊場所さえ予約すれば後は準備済みな状態にしておく。

70歳を過ぎると時間の問題で健康障害が顕著に出始める。体調が良くないときには旅行に出かけても楽しさが半減する。そんな状態になる前に旅先で何を楽しみたいかを用意しておけば後で後悔することはない。70歳からの1年毎の時間は普通の生活が出来る体でいられるかどうかが問われる。健康で自由に動き回れる体力があるうちにやりたいこと、食べたいこと、自分の欲求を満たすことである。

70歳代から足腰を鍛え続けると80歳になった時に行きたい所に行ける健康体になる

筋トレはできるだけ早い段階で始めると良い。70歳代よりも60歳代、60歳代よりも50歳代と。60歳を過ぎると使わない筋肉は自然に失われていく運命になっている。逆に60歳代から筋トレを続けていると健康寿命が確実に伸びる。75歳を過ぎたときに転倒を怖がる必要がなくなるほど体力が身に付く。

筋肉は年令に関係なく鍛えれば体の鎧のように身に付く。信じられないと言うかもしれないがこんな記事が朝日新聞で書かれている。「老化は止められないが筋肉は例外 筋トレで若々しさをキープ」(Reライフ.net)

私は66歳。毎週2回から3回近くのスポーツジムで筋トレを続けている。今までは懸垂やベンチプレスを中心に体を鍛えていたが、最近は足腰の筋肉を成長させる筋トレメニューにシフトしている。足腰の筋肉は70歳から80歳に向けて失われがちになる。行動の自由を確保するには10キロ歩いても疲れない足腰の筋肉と持久力を身につける必要がある。

家内と一緒に公園を散歩する。体の疲れから歩いた距離が分かる。10キロ歩くと足腰の疲れがこんな感じになるとわかってきた。自分の体力テストは10キロを歩くときの疲れの程度で分かるようにしている。

私の兄は71歳なのだが、足腰の筋肉を鍛えることをやっていないで自宅にこもってスマホやテレビを見る生活に入ってしまった。その結果、足腰の筋肉がやせ細ってしまい自分の足で動くことが面倒になり始めた。71歳でこんな状態になると時間の問題で杖や歩行器が必要になり、しまいに老健施設で足のリハビリ生活を送ることになる。

70歳から80歳に向けて楽しい生活を送るには

私が70歳になるまで後4年間猶予がある。この4年間で私がやろうとしている事は(1)スポーツジムだけでなく自宅で足腰を鍛える筋トレを習慣化する。こんな運動であるので参考にしてもらいたい。

(2)自営業を継続する。仕事と遊びを半分半分にして生活のリズムを維持する。遊びたいときに遊ぶことができるインターネットビジネスに50%シフトする。

70歳を過ぎると多くのシニアは免疫力が確実に落ちてくる。それが突然病気として発症しやすくなる。体の免疫力を増強する予防策を今から日常生活の中に取り入れることが急務になる。私はこんな事を対策としてやっている。

シニアに必要な体の免疫力強化策(老後の生活で困らないため)

  1. 定期的な筋トレで新陳代謝アップ、成長ホルモン分泌で免疫力を増強する
  2. 腸内フローラを良くするためにネバネバ食品(納豆、めかぶ、ヨーグルト、イクラ、海藻)を意識して食べる
  3. 寝る前に軽いストレッチ運動をして睡眠を充実させる
  4. 筋肉を作るタンパク質が多く取れる肉、魚、大豆類を毎食取る

免疫力が落ちてくると80歳になる前に命を落とすシニアが増えてくる。免疫力の弱体化で体内外から病原菌が襲ってくる。それに対抗できないため、重病になり命を落とす。コロナ感染でシニアが命を落とす理由として免疫力の低下がある。

70歳から80歳まで健康な生活を送りたいシニアは筋トレと健康管理を意識した生活習慣を身に付けなければならない。

musle

(引用先:NHK健康CH

老後の生き方で重要なことは70歳を過ぎて介護される体にならないこと

今、普通の生活が出来ているシニア一番気がかりな事は、

  1. 認知症になること
  2. 歩行障害(筋肉の衰えで外出ができなくなる)

これをすれば認知症になることを防げるという解決方法がない。認知症にならないことを祈るしか無いのが現状である。一方、歩行障害は努力次第で改善ができる。原因が分かっているからである。弱った筋力を強化すれば良い。失われた筋肉の量を増やせば良い

認知症と歩行障害は介護が必要になる。家族や介護ヘルパーの手助けがないと自分の身の回りの世話が出来ない。不自由な生活になる。老後の生き方は衰えて行く自分の体とどう向き合って余生を楽しむかになる。健康と体力は残りの人生を楽しむための大前提になる。

健康も体力もちょっとした意識と努力で強化できる。新陳代謝を活発にする生活習慣を身につければ良い。私がなぜ筋トレを趣味にしているか。それは筋トレで衰えて行く筋力を強化し、失われていく筋肉の量を増やし、体全体の新陳代謝を活発化させる事ができるからである。

妻の両親、96歳と90歳は二人共介護される施設で生活をしている。自分一人で身の回りの世話ができない体になっているからである。二人とも共通していることは自分の足で自由に歩けないことである。一度、転んだら自分の力で立ち上がれない。

老後の生活を楽しむには介護される体になる前までにやりたいことをやるしか無いのである。70歳から80歳の10年間は介護される体になるか、ならないかの節目になる。

結論

命はいつ終わりが来るか分からない。やりたい事を後に残して置かない。健康であれば、多くの事がやれる。医療で命を延ばすことに注力するよりも「今という時間」を満足に過ごす事に時間と労力を費やしたほうが良い。

体が問題なく動かせることが出来れば、自分でできることが増えてくる。老人は体の衰えでやれることがだんだんとやれなくなる運命。病気になり介護を受け始める前までに楽しめることを沢山楽しむべきだ。70歳からの10年間が最後のチャンスである。

健康寿命をできるだけ長くするには筋トレと免疫力強化は必須になる。これが出来ないと80歳になる前に命を落とす病気に侵されやすい。免疫力が必要以上に落ちる年齢が70歳を過ぎた時になる。そのなる前に体の免疫力を強化する対策を習慣化することである。