シニアが労働者として働くには時代の流れについて行かないとだめ!

60歳から70歳の間は、何かして働いていれば世の中の動きに気を遣う。これが、70歳を越えて仕事をやらなくなったら世の中の流れから置いてきぼりになる。現役を退くと現場の様子が手に取るように分からなくなる。ビジネス感覚も鈍くなる。シニアの引退は、体と精神面でマイナスだ。

多くのシニアは、仕事場から離れざるを得なくなる。働きたくても継続して働かせてくれない。知人の会社は、定年退職の年齢を65歳から70歳に変えたという。多くの企業は、まだ、65歳まで継続して正社員として働けない。契約社員として年間更新される雇用形態が多い。

定年制度を無くせば、シニアも継続して働く機会が生まれるかもしれない! 

専門分野で知識と経験を累積するのがシニアの生きる道

シニアが労働者として働くには、時代の流れについて行っていないと会社組織の中でうまく機能しなくなる。パソコンやインターネットの使い方などは、知らないと仕事が回らない。70歳を越えた高齢者が、仕事で使うインターネットにつながったパソコンやアプリソフトを使いこなせるだろうか。

時代に付いて行く努力

時代について行くには、時代が要求するスキルを新しく学び使えるようにしなければならない。今、70歳代のシニアには、大きな壁である。60歳代ならば、努力次第でIT機器の理解と操作などを学んで行ける。企業も60歳代のシニアにIT機器の研修をする必要がある。

シニアの職業訓練や再教育は、これからの時代で必須になるだろう。

時代に取り残された高齢者は、どうしても若い人たちの支援が必要になる。自分で自分のお世話ができなくなるからだ。スマホを使ったマイナンバー登録ができないために写真撮影を別途写真屋さんでしなければならない。これから高齢者の理解を越える新しいIoT機器が生活に入ってくる。

新しい情報端末とサービスが使えないと困る社会

IoT機器を使った普通の生活が成り立ち始めると若い人たちとの会話が進まなくなる。理解できない新しい事だらけで理解することを止めてしまうのだ。

LINEサービスが新しいコミュニケーションツールとして広まっている。無料で電話が出来たり、メッセージを家族間で取り交わしたりすることが瞬時にできてしまう。そのLINEについて70歳を越えた老人たちに話しても説明するだけで訳の分からない話になってしまう。

仕事をしている老人であれば、仕事上のお付き合いで自然と新しいトレンド情報を耳にする。LINEについても実際にスマホでの使い方を見せてくれたり、教えてくれたりする。そのような機会が仕事をしていない老人たちにはない。付き合う人たちが皆老人でLINEを使っていない。

専門的なスキルや知識があると若者との接点が持てる

時代が進んでいっても自分の専門分野を追求して新しい知識やスキルを身に付けている老人であれば、若い人との話も通じて仕事の面でも問題を起こさない。若い人たちに無い累積されたスキルや専門知識は、シニアの強みになる

エンジニアでない人が5年、10年とエンジニアの仕事をしていると本当のエンジニアになってしまう。累積された知識と経験が普通の人を専門家に育て上げる。今50歳代であれば、自分がやりたい専門分野で知識と経験を累積する方が良い。10年たてば、その分野の専門家になっている。