90歳になる老人からの長寿の教え

私の義父はもうすぐ91歳になる。彼の大学の同級生は、80%が他界している。家内の実家に義母の介護支援で常駐している時に義父に長生きのコツは何かと聞いてみた

足の筋肉が衰えているが、まだ、自分で外出ができる程度である。痴呆症になる気配も全然ないほど頭が切れる。最新の情報を絶えず頭に入れているためか、私との話で不自然さがない。

ただ、スマホとメールなど近代的なツールを使っていないのでその違いがわからないようだ。スマホはこの5年間の間に大衆化し、メールは、15年間の間に広まったので90歳の義父には経験する機会がなかった。これらのツールが大衆化するときは、既に老後生活にどっぷりと浸かっていたからだ。

ITテクノロジー機器以外の話題には40代、50代の人と変わらないほど頭が機能している。話を聞いていて驚く。

90歳が語る長生きの秘訣

義父は私に長生きの秘訣をこう語ってくれた。

好きな事をやり続けること。そして、見えるところ、見えないところで自分を助けてきてくれた人たちに感謝すること。その感謝を機会がある度に言葉に出すこと。

彼はお酒が好きだ。朝食と夕食時に必ずOld Parrの水割りを飲んでいる。体質的にアルコールを解毒する肝臓機能が強いようだ。自宅での生活のリズムが出来上がっている。昼間は、自分の部屋でパターゴルフをやるのが頭の刺激になっているという。ゴルフは考えさせるからだと言っていた。

自分の部屋には、大きなテレビとリクライニングの椅子が置いてある。パターゴルフに飽きたら、テレビ鑑賞や音楽を聴く。さらに、それらが飽きたら読書をしているようだ。時々、気分転換に近くのファミリーマートに出かけて可愛い女性店員の顔を見に行っている。酒のツマミを買うついでに。

経済的には何も不自由がない年代であるため、自分の時間を思うように使っている。好きな事をやり、美味しい食べ物を味わい、可愛い若い女性の顔を見ながら会話をする。そんな生活を80歳から続けている。羨ましい限りだ。

私は来年の1月に62歳になる。まだ、働いている。好きな仕事をしているので変なストレスや不満はない。インターネットでの仕事であるので絶えず最新情報を得ている。私の趣味は、スポーツセンターで筋肉トレーニングをすることだ。それ以外にこれと言った趣味がない。

仕事がある意味で趣味になるかもしれない。仕事は、死ぬまでやり続けたいからだ。自営業であるので好きな時に辞められる。老後の生活は、自分でお金を稼げるかどうかだ。年金や貯蓄だけでは生活が成り立たない時代に突入している。

長寿を全うする前に経済的破綻で短命に終わる老人がこれから増えてくる。家族が居ない孤独孤立老人たちだ。長寿を楽しめる老人は、極一部になるのではないか。これからの時代は。