高齢者の関心事:年金、仕事、健康、介護、そして、普通の生活

老いてくると関心事が変わってくる。60歳から65歳までは、再就職と仕事。65歳から70歳までは、年金と健康。70歳を過ぎると介護と終の棲家である。老後の生活で必ず頭に浮かんでくるキーワードがある。

  1. 年金
  2. 収入
  3. 仕事
  4. 健康
  5. 介護
  6. 老人ホーム

老人は、社会の弱者になっていく。弱者が自分の生活を守るには、経済的なゆとりが必要だ。お金は老人にとって一番頼りになる資産だ。お金をたくさん持っていなくても毎月お金が入ってくる仕事や仕組みがあれば、生活していく上で何も心配はない。年金だけで生活が成り立つ老人は、お金よりも自分の健康に目が行く。

年齢が75歳以上になれば、自分の終の棲家をどうしようかと悩みだす。認知症に成っていなければ、自立している老人たちが集まって生活をしている共同住宅で余生を過ごすことも出来る。体が不自由になれば、有料介護付老人ホームを探すことになる。老人の生活と関心事は、5年毎に変わっていく。

老人の健康と体力を維持できれば・・・

年金だけで生活が出来ない老人たちは、生活保護受給者になっていく。金融資産が十分にあり、年金だけで生活が可能な老人は、社会の弱者に成っても自分の生活を楽しむ活動をする。健康と体力さえあれば、70歳、80歳になっても普通の生活が出来る。旅行にも行ける。行きたい場所に行って好きな料理を食べ、色々な方たちと交流もできる。

高齢者の関心事は、その人が住んでいた世界で大分違ってくる。

何かに生きがいを感じて生活を続けている老人は、生きがいを楽しみ続けるために健康を維持しようとする。それが仕事であれば、生涯現役を求める。お金で苦しんでいる老人は、お金を稼ぐための仕事を探す。お金が一番の関心事になる。伴侶が介護を必要な状態になると介護と自分の生活の両立に努力する。自分のプライベートライフを犠牲にしながら伴侶の介護に時間を取られる。

体力と健康が老人の頭の中を占める割合が老いに従って増えて来る。年齢が増してくれば、自分の体力が衰えてきていることを体感する。老いるに従って免疫力も落ちてきて健康面で色々な問題を抱え始める。この流れから私たちは逆らえない。生まれ持った寿命のDNAに運を天に任すしか無い。

私は、体力と健康維持のために筋トレを定期的やっている。筋トレは、免疫力を向上させ、衰えていく筋肉を生成してくれる。63歳になるまで大きな病気にかかっていないし、風邪で寝込むこともない。確かに筋トレは体力と健康を維持するのに役に立っている。

ただ、

自分の運命には逆らえない。体がどんな状態であれ、その人の寿命は決まっている。寿命を自分でコントロール出来ない。努力はできるが、運命は変えられない。この世を去る時まで体力と健康を維持して出来るだけ普通の生活が自分で出来るような状態にする。私の関心事は、何歳に成っても普通の生活を送れるようにする事だ。

63歳の今の生活をそのまま維持し続ければ、楽しい体験をする機会を増やせる。生涯現役で毎月お金が入ってくる生活が出来れば、年金に頼る必要はなくなり、お金で悩まされることもない。80歳になっても自宅で不自由なく生活が出来る健康と環境があれば、家族に迷惑をかけることもなくやりたい事を追求できる。自由に生きる権利を行使し続けられる。

介護が必要なる体や健康状態になれば、老人ホームで制約された生活になる。自由が年齢とともに少なくなる。87歳の義母を見ているとそう感じる。老健施設での生活がもう数カ月で1年になる。現在の健康と体力では、もう、二度と自宅で生活が出来ない。老健施設である程度の筋力と体力をつけてから、有料介護付老人ホームに移ることになる。体が普通の生活を許さない状態になっているからだ。

老人にとって老いて普通の生活がするのがどんなに大変なのかわかる。

この記事「高齢者の関心事:年金、仕事、健康、介護、そして、普通の生活」のポイントは、

  •  老いてくると関心事が変わってくる。60歳から65歳までは、再就職と仕事。65歳から70歳までは、年金と健康。70歳を過ぎると介護と終の棲家である。
  • 老人の生活と関心事は、5年毎に変わっていく。