なぜ、シニアはポイントカードやクレジットカードを使わないのか?

シニアがTポイントカードを使う度に使用者の嗜好や生活活動情報がツタヤに提供される。これは、Tポイントカードに限らず普通のクレジットカードを使うときも同様だ。知らないうちに知らない会社で特定個人情報が集められている。個人情報がたくさん集まるとその人のお金を使う嗜好や考え方が見えてくる。

A.I.を使ったディープラーニングが今後浮上する。

ポイントカードやクレジットカードを使わないで現金主義のシニアは、企業に個人情報が取られるリスクは少ない。取られても限定的な範囲だけだろう。私は、Tポイントカードやクレジットカードを日常的に使っている。既に私のことを調べ上げようとすれば、私が知らないお金の使い方をしている私の情報が第三者に伝わっている。

シニアの購買動向は現金の流れでわかる、ポイントカードやクレジットカードではない

シニアの購買動向は、今後の企業の売上に相当影響し始める。シニアの人口が多くなるに連れてお金を持っているシニアがターゲットになる。

ただ、

シニアは若者ほどお金を使わない。お金の使い方がその人の人生の価値観で決まるからだ。老後の生活を不安に思っている老人は、お金を使わないで貯め込む。多くの年金生活者は、「ハレとケ」をうまく使い分けているのではないだろうか。私を含めて高齢者は、物よりも体験にお金を使う傾向がある。典型的なお金の使い方は、旅行である。旅行先で地元料理を食べながら、温泉で人生の疲れを取る。

若者たちと違って人生経験を味わうと多くのことにお金を使わなくなる。ツタヤのTポイントカードを使う買い物は、シニアが使うお金嗜好を反映していない。日々のお金は現金だ。クレジットカードを使い続けるシニアは多くないと感じている。60歳代でTポイントカード会員になっているのは全体で26%ぐらいしかない。大半は、20歳代、30歳代、40歳代だ。

この傾向は、クレジットカードにも言えるのではないか。

60歳代のシニアで頻繁にTポイントカードを使用している高齢者は、将来のターゲットになる。何かをお店でTポイントカードを使って買った後にあなたの嗜好にマッチした割引クーポンが与えられる。昔は、その割引クーポンがカスタマイズされてなく大雑把な情報でお客さんに提供されていた。今では、割引率や使用期限までカスタマイズできている。日常生活行動データがたくさん集まっていればいるほど購買活動を予測できるようになる。

シニアが消費活動に目覚める時は、求めるものが明確になった時だ。その時は、価格をあまり気にしない。直ぐにほしい気分になる。金額にもよるが、数十万単位ならば気にしないでお金を支払うだろう。残念ながら、Tポイントカードではシニアが求めるサービスやモノに関するデータは少ない。限定的なターゲット層でしか使えないだろう。

不動産業界がTポイントカードを使った販売をしているのを聞いたこと、見たことがない。大きなお金による消費は、ポイントカードやクレジットカードを飛び越していく。

私がTポイントカードを使う場所とモノは決まっている。ファミリーマートでコーヒーを買うときとぐらいしかない。クレジットカードは、家族で外食するときや夫婦で食事する時以外に仕事で使う。使うクレジットカードもAmexしかない。カードを使うTPOを限定している。何でもかんでもクレジットカードを使うという習慣はない。

Tポイントカードを使う回数と金額が少ないので私に関する個人情報は消費誘導の面で役に立たないかもしれない。いいお客さんに私はなれない。私の93歳の義父は、現金しか使わない。Tポイントカードを持っているのだが、それを使うことを忘れている。持っていても使わなければ無いに等しい。

シニアの消費行動を予測するには、近代的なデータ集めだけではだめだろう。