シニアの社会貢献は、若い人たちが思っているような貢献活動ではない。シニアは、住んでいる生活園内で生き生きと地域の住民と交流するだけで社会貢献活動になる。
少子高齢化の社会は、シニアの人口増加に伴う社会負担(介護、医療、生活支援など)が重くのしかかる世界である。シニアのお世話をする人たちが多くなる。この労働は、GDPに貢献しないためコスト要因になる。
シニアから生まれる社会コストを軽減するには
シニアが健康で自分の生活を自分たちで、又は、地域で支え合う形で維持できればシニアから生まれる社会負担は軽減される。労働生産的な活動に貢献しない高齢者向け介護、医療、生活支援などは、弱者のためのライフライン活動である。そのため、経済的労働生産を求められない。
老いてくるシニアの健康寿命が現在70歳である。この健康寿命を延ばすだけでシニアは社会貢献が出来る。社会貢献活動を言葉通り受ける必要はシニアには無い。言葉通りできるシニアであるならば、言葉通りの本来の社会貢献をして頂きたい。現実は、難しい。
70歳、80歳代のシニアが子供の助けや行政の支援なく普通の生活が出来ているだけでシニアの社会貢献活動になる。負担がないからだ。私の妻の両親は、二人とも80代後半の年齢であるが元気で普通の生活が出来ている。妻は、月に1回両親の実家に顔を出して生活状況を確認しながら掃除や買い物をしている。たいした負担ではない。行政からの支援を得られるが使っていないという。
シニアの健康寿命を延ばすだけで若い世代の財政的な負担を確実に軽減できる。
シニアの健康寿命を延ばすには、色々なことが考えられる。
- スポーツセンターで足だけでなく体全体の筋力運動を定期的にするだけで医療コストを軽減できる
- 地域活動に顔を出す(自宅から外に出て刺激を受ける)
- 肉や魚、そして、植物性タンパク質を積極的に取る
- インターバル速歩で毎日散歩する(ちょっとしんどくなる程度の速歩散歩を3分ごとに行う)
これだけでシニアの健康寿命は延ばすことが出来る。ただし、これは病気を持ったシニアを対象にしていない。出来る体と健康を持っているシニアが対象である。やるか、やらないかで社会貢献活動をするか、しないかになる。