迷いは自分に自信を失いかけている時に起きる

迷いは誰にでも起きる。心の中に迷いが生まれる時は、自分が今やっている事に自信を失いかけている時だ。こんなはずではなかった。こうなるはずが、期待した結果にならなかった。予想と違った結果が生まれた時に自分の自信が崩れる。迷いは本人だけでなくその周りの人にも発生する。

母親は何時までも子供の生き方に不安を持ち続ける

迷いがあると不安が生まれる。どの母親も子供が会社を辞めて起業をしようとすると不安を覚える。会社に再就職して安定した社会人生活を送ってもらいたいと願う。子供は自分に自信があるから起業をするというマインドを理解できていない。自分に自信がある時は、迷いも不安もない。ただ、ただ、やってみたいという情熱でいっぱいだ。

母親がその子供の起業への情熱と自信に納得できれば、不安ではなく支援に変わる。迷いは、子供の行動に不安を覚える自分自身にある。自分の子供を信じる事が出来れば、迷いも不安も生まれない

私は起業家であるため起業したい若者の気持ちが分かる。51歳で起業した私は、長年の夢を叶えた。会社員であった頃、会社で自分のビジネスを興した。その時、自分は経営者になれる素養があるのだと言う事に気がついた。それからズッと起業する機会を探し求めていた。

会社員が起業するのは、特別な状況にならない限り最初の一歩が出ない。

安定した固定収入がある会社員が敢えてリスクを取るのは相当の勇気がいる。人生で自分を崖っぷちに立たせて第一歩を前に進めるほどの勇気がいる。私の場合は、独立する状況を自分で作っていたため誰かが後ろから背中を押してくれれば直ぐに起業が出来る状態になっていた。別のオプションがなかったからだ。

30歳になる前の若者は、一度、自分のアイデアをビジネスにする起業家の経験をすべきであると私は思っている。99.999%失敗するが、その失敗から学ものが多い。ビジネスの本質を学び、経営者の意味を体感し、自分の欠点を見いだす。今は、一生会社員でいる事が許されない時代だ。

若い頃に起業経験があるといざ起業しようとした時に失敗するリスクを半減できる。30歳までの起業経験は、直ぐに成功に結びつかないが失敗後に再就職した時にビジネスと経営の本質を理解できる。会社で何を習得し、習得したスキルで自分の人生設計を作れるようになる。 

今の会社は、昔と違って終身雇用制がない。会社はあなたのキャリアを作ってくれない。使い捨ての歯車として使い切るだけだ。今の時代の会社はその方向に向かっている。

母親は、そんな社会の変化を肌で感じ取っていないというか、感じ取れない。子供の決断を信じるか、信じないかだけだ。男の子は特に「かわいい子には旅をさせよ!」である。父親は、子供の意思を尊重しやらせる。私自身、子供には後で後悔させる人生を送ってもらいたくないので自分が決断した事を黙ってやらせている。

若い時は、失敗も成功も人生の良い経験になる。年老いてからあの時起業経験を味わっておけば良かったなんて後悔しない事だ。時間は後戻りしない。今という時間を後悔せずに使う。 母親の子供に対する迷いと不安は自分自身の迷いと不安から来る。子供を信じてやらせてみる勇気が必要だ。

若い時の失敗は貴重な人生の授業料だ。失敗しても浅い傷であれば再起は必ず出来る。若さがそれを可能にする。親たちは、そんな子供たちの勇気を見守りながら、支援できる事をやってあげる事だ。金銭的な支援よりも挫けそうになる時の精神的なサポートだ。あなたは必ず成功する、諦めなければ必ず成功すると子供に言い続ける事だ。