夫婦二人で老後の生活を楽しむにはどうするか?

20歳代の頃、東京で見かける外国人観光客の多くが老夫婦であった。それが不思議でならなかった。今、私達夫婦がシニアの入り口に立ち、周りから老人と見られる年齢になった。子どもたちが独立して自宅を巣立つと、新婚当時と同じ夫婦二人の生活が始まる。

夫婦二人で観光旅行に出かけると、冒頭の外国人観光客の老夫婦のことを思い出す。私達夫婦も彼らも夫婦二人で一緒にいる時間を楽しもうと旅行をしているのだと。

定年退職になる年齢はちょうど子どもたちが自宅を巣立つ時期にあたる。定年退職は、会社に縛られない自分のライフスタイルを作り出す出発点になる。それは、あなただけでなく夫婦としての出発点でもある。夫が会社に行かなくなり自宅でうろつく生活になる。

人によっては、定年退職後に離婚する夫婦もある。悲しいことだが、それもその夫婦の運命だろう。二人で老後を一緒に楽しむ選択を取らないで個人として老後を楽しみたいという決断だ。

与えられた自由と時間を楽しむには夫婦二人がいい!

昨日は、家内の提案で小田原城敷地近くにある広東料理のお店「KONOMA」に横浜から自動車で出かけた。飲茶をコース料理の中に取り入れる料理で有名だ。午前11時に開店と同時にお店に入ったのだが、私達と同時に3組のシニア女性たちがランチに来ていた。

私達夫婦は、月に2回か3回ランチドライブをする。価格は気にせずに気に入ったお店を見つけ、おいしい料理を食べながら夫婦一緒にいる時間を楽しむ。仕事柄、自分の時間を自由に調整できるので人が混まない平日にランチ外食をしている。

日帰りが出来る距離でランチとローカル観光をする。今回は、小田原城周辺を二人で歩いた。帰りに国府津辺りにできた小田原ダイナスティというショッピングモールに立ち寄った。別に買い物をする目的で立ち寄ったのではなく、知らない所を見学するということで立ち寄った。

家内は私と違って好奇心旺盛で知らない所に行くだけで楽しくなるという。私にはそんな感覚がない。家内は私にとって好奇心旺盛の賢いペットのような存在だ。一緒にいて楽しくなる女性だ。妻と一緒にいると笑いが絶えない。「笑う門には福来たる」で一緒にいる時間を楽しませてくれる。

私達のDNAを継承する子供という種を育て上げて親としての義務を終えた。後は、二人で残りの人生を楽しむだけだ。途中で、旅の列車をどちらかが降りることになるかもしれないが、それはそれ。運命には逆らえない。この世界を旅立つのは誰も分からない。命という時間が短くなっていく間に夫婦一緒にいる時間を楽しむしかない。

お互いの幸せを思い合い、残された時間を夫婦一緒に楽しめることに使う。 

夫婦が一緒にいて楽しむことにお金はあまりいらない。近くの公園をドリンクとお菓子を持って散歩し、ベンチに座っておやつを食べるだけでも良い。横浜の街中を二人で歩きながら色々な発見をするのも楽しい。

明日の土曜日は、夏祭りが開催される。長男若夫婦を呼んでいる。次男も来る。天候が良ければ、夏祭りの場でビールを飲みながら家族と一緒にいる時間を楽しめる。家内は晴れ女であるので天気予報が雨でも晴れにしてくれる。

生涯の伴侶と一緒にいる時間は限られている。一緒にいられる間は楽しみたい。