私の知人が定年退職をして半年が過ぎた。未だに再就職先が決まっていない。経歴は、すこぶる良い。大手企業で海外子会社の社長をしていた。日本に帰ってきて海外での仕事よりも国内の仕事を求めている。普通の視点であれば、すぐにでも再就職先が決まってもおかしくない経歴なのだが、未だに手こずっている。
彼に直接助言はしていない。余計なお世話と言われるからだ。自分に自信がある人は、自分でGive-upしなければ、他人の助言に耳を傾けない。自分自身を振り返ってみればそれが分かる。問題は、60歳を過ぎると社会の見方が180度変わるということだ。過去の経歴は参考になるが、会社のニーズと彼のニーズがマッチングしていない。
彼は、現実のミスマッチに気がついて別の考え方で再就職を模索すべきだろう。
60歳からの再就職は65歳以降の仕事を考えてから方向を決める！
60歳で再就職活動をしているシニアは、目先の就職だけに気が行っている。まず、再就職して一安心をしたいという願望だ。仮に再就職に成功して一息つき始めると65歳以降の仕事をどうするかが気になり始める。65歳以降の再就職先は、通常の就職活動では無理だ。友人、知人、親戚の会社社長を知っていれば、縁故の縁で働かせてもらえる。太い人的なつながりがないと65歳以降の再就職は100％難しい。その事実を知らない60歳再就職探しのシニアが多い。
人生は昔以上に長くなってきている。60歳での再就職は、考え方を変えて対処する必要がある。60歳で再就職できても65歳以降の職を確保できない。
私の助言（聞く耳を持っているシニアだけ）
定年退職後に探す会社は、65歳以降に自分で仕事を作る肥になる会社をターゲットにすることだ。65歳以降の再就職はほとんど無理だから、自分で仕事を作るしか無い。自分で仕事を作るには、その仕事をうまく立ち上がらせる経験が必要だ。60歳で再就職先を探す時、給与で探さない。65歳で起業する時に役立つ知識や経験を得られる会社を探す。
そうなると60歳の時点で何で起業したいかを見定めなければならない。それが分かっていれば、60歳から65歳までの5年間を起業するための助走経験として捉えることが出来る。この5年間の時間を有効に使うことで65歳で起業する成功確率を高められる。殆どの60歳定年退職者は、こんな考え方をして再就職先を探していない。
60歳で再就職先を探す時に過去の自分の経験や職歴を中心に物事を考える。自然な考え方だが、その考え方では65歳以降の職を確保できない。60歳以降の職は、第二の人生キャリアをターゲットに探す必要がある。目先の損得で次の職先を探してはいけない！
これから定年退職を迎えるシニアは、今から65歳で起業するための準備をすることだ。何を自分のビジネスにするかを少しでも見えていれば、その分野を追求するための再就職先を探せる。会社にぶら下がって他人におんぶする生活はもう止めよう。独立するために65歳までの5年間があると思うべきだ。
65歳からは年金を受給できる。独立は、会社法人を作らずに個人事業主で展開すべきだ。そうすることで年金受給額を減らさないで100％受給できるからだ。会社組織にすると月額給与が48万円以上であると年金額は削減される。
60歳以降の職探しは、65歳で起業するための序曲でなければならない。
もう、先は見えている。65歳では再就職は出来ないと思うべし。
この記事「定年退職後の再就職を成功させるには考え方をこう変えることだ！」のポイントは、
- 60歳で定年退職を迎えるシニアは、65歳で何をするかを決めておくべきだ。65歳以降も働きたいならば、再々就職を探すよりも自分で起業したほうが価値とやりがいがある。
- 60歳で再就職先を探す時は、必ず、65歳で何をするかを決めてから職探しをする。65歳以降に役に立つ知識や経験を得られる再就職先にする。目先の損得で会社を探さない。
- 60歳以降の職探しは、65歳で起業するための序曲でなければならない。