今朝の朝日新聞朝刊の声の欄でこんな趣旨の投稿があった。「70歳を過ぎた老人男性が小遣い稼ぎでパートやアルバイトをやり始めたら、老人の顔が生き生きしてきたと奥さんが書いていた。」その投稿記事に私は100%同意している。
日常生活でコアになる時間の使い方をしていない老人は、人生の充実感を味わっていない人が多い。遣り甲斐は社会とつながった世界にあると私は思っている。70歳を過ぎた老人が仕事を探すのは大変だが、仕事を選り好みしなければちょっとしたアルバイトの仕事は見つかるはず。
常に人材不足の介護業界では元気な老人の手も借りたいほど人不足である。自分の生活に負担が来ない程度のアルバイトならば、70歳を過ぎた老人でも十分働く事が出来るのではないかと感じている。
今日は何をしようかから「仕事をする生活」にシフトする
自分が行う仕事が周りに影響すると考えると遊び半分で仕事(アルバイトでもパートでも)は出来ない。その仕事は直接経営者の会社経営に結び付いているからだ。いい加減な仕事をすれば、その結果が会社や自分に跳ね返ってくる。アルバイトと言えども侮れない。そんな張りのある環境がアルバイトをやり始める高齢者にポジティブに影響する。
引退した生活は自分で何かビジネスをしていない限り、張りのある生活を作りだせない。全て自分がやることは自分に帰ってくるだけだから適当に出来る。それが他人に影響する仕事はそうは行かない。いい加減な仕事をすれば、誰かが困る。仕事をしてお金をもらうという事は責任が生まれる。
実社会経験が深い高齢者は学生のアルバイトとは違う。自分が働いている事がどのように社会に影響するかある程度理解している。時間単価が安くても仕事は仕事。やるべき事はしっかりやらねば他人に迷惑が行くという結末を良く分かっている。それ故、緊張感をもってアルバイトに臨める。
目的が無いライフスタイルから「働くという目的を持つ生活」にシフトすると色々なメリットが生まれる。
- 日常生活に生活のリズムが生まれる
- 社会とつながり働いている人たちとの触れ合いが増える
- お金が稼げる
- 体を定期的に動かし、頭を使う事で体が健康になる
- 働く事で食欲が増す
- お喋りをする仕事仲間が増える
- 働きながら自分のビジネスを準備できる
- 奥様の愚痴から逃れられる
- 稼いだお金を自分のためだけに使える
- 世の中の変化を体で学び始める
老人が仕事をする時に3種類にタイプに分かれる
- 専門的なスキル、知識、技術を持って働ける高齢者(専門職)
- 自分でビジネスを作りだす起業家
- 仕事であれば何でもやる老人
多くの高齢者は3のタイプの仕事層になる。ここで過去の栄光を背負った老人は仕事を精神的に受け入れ難くなる。老齢になれば、過去の栄光をリセットして老人インターンとして仕事を学び始めなければならない。これが出来る老人と出来ない老人がどうしてもいる。私は、1と2のタイプの人間なのでその背景から3の仕事に抵抗を感じる。拘りが有り過ぎるからだ。
ただ、今のビジネスは自分で時間を好きなようにコントロールが出来るので新しい体験や新世界の探検と言う視点でやってみたい仕事がいくつかある(問題は、家内が世間体を気にするあまりにやらせてくれないのだ)。
私が興味を持っているアルバイトの仕事
私はコーヒーを飲むことが多い。コーヒーマニアではないが、コーヒーが好きだ。そこでネスレネスプレッソ(株)が募集しているコーヒー機器の販売の仕事に興味を持っている。デモンストレーションをしながらコーヒー機器を販売する仕事だ。未経験歓迎だという。詳しくはこちらに募集内容が書いてある。
もう一つは、ショッピングモールのカート回収のアルバイトである。毎週2回近くのジムで筋トレをして体を鍛えている。カート回収の仕事は、足腰を鍛えられる。お金を頂きながら足腰を鍛えられるならば、一石二鳥だ。
インターネットの仕事は、半日好きな事に時間を投入できる。空いた時間を有効に使いたいのだが、家内の許可が下りない。いつ、許可が下りるのか分からない。世間体を気にし過ぎる家内がOKを出さないと新しい体験は出来ないのが現状だ。
ネットの仕事は、頭と指を使う。どうしても、体を使わない。それ故、体を使い、汗を出す仕事がしたいと思っている。
結論
- 70歳を過ぎた老人男性が小遣い稼ぎでパートやアルバイトをやり始めたら、老人の顔が生き生きしてきたと奥さんが書いていた
- 引退した生活は、自分で何かビジネスをしていない限り、張りのある生活を作りだせない
- 老齢になれば、過去の栄光をリセットして老人インターンとして仕事を学び始めなければならない