96歳になる義父と健康について話をした。義父は足が不自由に成り始めている。自分で動けるが誰が見ても足の筋力が落ちている状態がわかる。彼の人生で体の変調を感じたのは何歳ごろであるか聞いてみた。
62歳頃から足の筋力が落ちたのに気がついたと話してくれた。70歳以降から体の何処かに予期もしない病気に侵されたという。軽い脳梗塞(早期発見で完治)、白内障(人工レンズに交換して完治)、前立腺ガン(早期発見で完治)、高血圧(治療中)、そして、脚力の衰えだ。
70歳を過ぎた頃に老化現象が激しくなり、免疫力が落ちて体の弱い部分から病に冒される。そう、話してくれた。
シニアの体は免疫力の低下で病魔に侵されやすくなる
免疫力は病原菌による攻撃を防いでくれる。免疫力は60歳代から急激に落ちていく。老化現象が表面化する。初めて体や風貌に老化が出てくるのは70歳代。長生きが出来る人とできない人の境の年齢。そんな印象を義父からの話しで感じた。
免疫力の低下で病魔が襲う
体の至る部分で予期もしない病気が襲ってくる。1つ、2つ、3つと治して行きながら寿命を伸ばすしかない。誰もが70歳以降に予期せぬ病気に侵されるということはないが、殆どのシニアは免疫力低下から体の不調を訴えるようになる。
私が知る限りでは、70歳以降に白内障、緑内障、膝痛、腰痛、脚力の低下、成人病、皮膚病、前立腺肥大などが目立ち始めるらしい。私自身、緑内障と白内障に侵されている。66歳での持病は、30歳代後半に発病した緑内障と60歳に発病した白内障、子供の頃におたふく風邪で右耳聴力を失ったぐらいである。
帯状疱疹は、60歳のときに発症して完治。現在、これといった新しい病気には侵されていない。70歳に向けて自分の健康を維持するために何が出来るかをいつも考えている。
自分の体を守ってくれる免疫力が強ければ、病気による疾患は防げると思っている。問題は、免疫力を強めること、維持できることができるかである。
70歳以降の免疫力の低下
人間の体は、絶えず古い細胞が新しい細胞に取って代わって維持されている。そのプロセスが新陳代謝と呼ばれる。新陳代謝がスムーズに行われていれば、免疫力も維持される。歳を取ってくると新陳代謝が遅くなり古い細胞が体でムチを打たれて働いている。疲れ切っているため、病原菌にやられやすい。当然、免疫力が落ちて自分の体を十分守りきれなくなる。
駅の階段の昇り降りで急激に足を使う。登りきった後に呼吸が荒くなり苦しくなる。若い頃は、駅の階段の昇り降りぐらいで呼吸が乱れたりしなかった。66歳の今、階段の昇り降りで息が続かない時がある。私の体は、筋肉が消費するエネルギー(酸素)を十分体の中に保管できなくなったため、足りない酸素を呼吸から取り入れようとする。
元気な細胞が少なくなり、古い細胞が残っているためにエネルギー代謝が効率よく出来なくなっている。老化現象は体の耐久力にも出てくる。
60歳代から70歳になる前までは、老化現象から来る免疫力の低下が健康防衛線まで及ばない場合が多い。免疫力の低下がある一線を下った時に病原菌が体の弱い部位で暴れだす。その年齢が70歳代以降だと義父が言っている。
では、一体私は何をしたら良いのだろうか?
私が分かる事は成長ホルモンの分泌によって免疫力も強化されるということ。新陳代謝を高める筋力トレーニングを続けると新陳代謝が促進され成長ホルモンも出てくる。確かに定期的な筋力トレーニングは筋肉を成長させる。筋肉の成長に伴い成長ホルモンが出てくるので、その御蔭で私は今まで大きな病気にかかっていない。風邪で寝込むということもない。
長生きが出来るかどうかのキーワードは新陳代謝、免疫力、成長ホルモンの分泌である。
私が続けているスポーツジムでの週2回筋トレはこの3つの要素を満たしている。筋肉を鍛えることで成長ホルモンを促し新陳代謝を活発にし免疫力を強化する。今、60歳代、70歳代のシニアならば筋トレを始めることである。正しいやり方の筋トレならば、健康予防になり病院通いが無くなり健康寿命を伸ばす事ができる。
医療保険にお金を払うならば、その分をスポーツジムの会費支払にしたほうが意味がある。70歳を境に老化は激しくなり、日常生活の上で不自由を感じ始める。
結論
70歳以降が人生の勝負時である。日常生活で老化が急激に進み行動面で不自由を感じ始める。少食になり、体を動かさなくなり、受身的な生活になる。80歳になるまでの10年間は予期せぬ病気との戦いになる。老化からくる免疫力と成長ホルモンの低下、運動不足からくる新陳代謝の衰えである。70歳以降は老化との戦いになる。対策は筋トレ習慣。