今日のランチは「冷やし中華」と「餃子」にした。暑い日が続くので秋が来る前に「冷やし中華」を食べたくなった。日高屋でランチをすることにした。「冷やし中華」と「餃子」のセットが940円(税込み)であった。日高屋の「冷やし中華」はボリュームがある。餃子も6つ付いてくる。味も悪くない。
美味しいものを食べると、心と体が満たされ、元気が出る。特に、年齢を重ねると、外で食べる食事の時間がより貴重になる。しかし、「シニアの外食」には、若い頃とは違う、ちょっとした戸惑いや悩みがある。シニア世代の外食ランチをより楽しむために何がポイントになるのか考えてみた。
食べる楽しみは、心と体の栄養補給
シニアにとって外食は、単なる食事以上の意味を持つ。その価値を再認識することで、外食の喜びはさらに深まる。
1. 料理の準備や後片付けからの解放
毎日の食事作りは、体力と気力を消費する重労働である。献立を考え、食材を買い、調理し、そして後片付けをする。これらの手間から解放されることで、心身ともにゆったりと休まる時間を得られる。こんな気持で一人生活をしているシニア男性が多い。
2. 普段作らない料理との出会い
自分では作らないプロの味や、新しい食材との出会いは、食の好奇心を刺激し、マンネリ化を防ぐ。懐かしい郷土料理から、流行りの新しい料理まで、選択肢は無限に広がる。自分で料理する味と料理人が作る味は違う。簡単には作れない、良い食材が手に入らない、時間がかかる料理などは外食になる。
3. 外出のきっかけ作り
「あの店に行こう」という目的は、家に閉じこもりがちになるのを防ぎ、適度な外出を促す。外出することで、新鮮な空気に触れ、季節の移り変わりを感じ、社会とのつながりを持つことができる。朝食は家でする人が多いが、時にはお気に入りのカフェでモーニングセットを食べるのも楽しい。
物価高でモーニングセットの価格が500円から1000円の範囲になっている。私のおすすめはドトールのモーニングセットである。ドトールの珈琲の味が良いうえにセット価格が500円前後である。
- モーニング・セットA ハムタマゴサラダ:480円から
- モーニング・セットB パストラミポーク&ポテト:500円から
- モーニング・セットC ベーコン・レタス・トマト・チーズ:480円から
- ホットモーニング クロックムッシュ:520円から
4. 家族や友人との大切な時間
外食は、家族や友人と過ごす特別な機会を生み出す。食卓を囲んでおしゃべりをすることで、絆を深め、思い出を共有できる。
他人の食事、気になりませんか?
お店に入ると、周囲の人が何を食べているか、つい気になってしまう。特にシニア世代は、他人の健康や食生活に意識が向かいやすい傾向がある。
「あの人はあんなに量を食べて大丈夫なのか?」
「若い人は揚げ物ばかりで、体に悪くないのか?」
そうした気持ちが湧くのは、他者を思いやる気持ちの表れであり、ごく自然なことである。しかし、他人の食事内容を気にしすぎることは、せっかくの自分の食事の楽しみを半減させてしまうことにもつながる。
他人の食事を気にしすぎる心理の背景
なぜ私たちは、他人の食事が気になるのだろうか。そこにはいくつかの心理的な要因が潜んでいる。
1. 自身の健康意識の反映
シニア世代は、自身の健康について深く考えている。そのため、他人の食事を見て、自分と比較したり、未来の自分の姿を重ね合わせたりすることがある。ランチを中華料理店で食べる時がある。中年の男性が昼からビール、餃子、チャーハン、味噌ラーメンを注文していた。その人の体を見たら中年太りであった。この人は摂取カロリーを考えて食事をしていない人であるとすぐに分かる。
2. 社会的な比較
人間は、自分が社会の中でどのような位置にいるのかを常に意識している。他人の食事を見ることで、「自分は健康的な食生活を送っているか」「世間の標準から外れていないか」といったことを無意識に確認している。
健康寿命を考えると肥満はマイナスになる。シニアは栄養バランスと摂取カロリーを意識した食事をする必要がある。そんな意識を持っていると他人の食事量が気になる。
3. 助言したいという欲求
長年の人生経験から得た知恵を、若い世代に伝えたいという気持ちがある。しかし、外食の場で直接的に助言することは難しいため、心の中で「もっと健康的なものを食べればいいのに」と思うことになる。
ファストフードのハンバーガーはジャンクフードと世間で呼ばれている。栄養バランスが悪い食事になるからだ。若い人たちは何も気にしていないですぐに飛びつく。私も若い頃はそうであった。栄養バランスなんて頭の中になかった。
これらの心理は、決して悪いものではない。しかし、他人の目を気にしすぎて、自分の食事を楽しめなくなるのは本末転倒になる。
自分のペースで、自分だけの食事を楽しむための工夫
他人の食事が気になったときは、視点を変えてみることが大切。
1. 自分の体と対話する
今日のご飯は、今の自分にとって何が必要か、と考える機会にする。量や栄養バランス、食後の体調など、自分の体に意識を向けることが、食事の満足度を高める。
2. 食べることに集中する
料理の香りや温かさ、口に入れたときの食感、味の広がりなど、五感をフル活用して料理と向き合おう。料理そのものに集中することで、他人の存在は気にならなくなる。
3. 食事の背景に思いをはせる
この料理は誰が作ったのか、どんな食材が使われているのか、どういう経緯でこのお店に来たのかなど、食事の背景にある物語を想像してみるのも面白い。
4. 目的を持って外食を楽しむ
「このお店の〇〇を食べる」と決めて外食に行けば、目的意識が明確になり、他人の食事に気が散りにくくなる。
5. 自分の好きな店を見つける
自分が心からリラックスできる、居心地の良いお店を見つける。行きつけのお店があれば、周囲を気にすることなく、自分らしく食事を楽しめる。
外食の選択肢を広げるためのヒント
より充実した外食を楽しむためには、お店の選び方も重要になる。
1. 栄養バランスを意識する
定食形式のお店や、野菜が豊富なお店を選ぶことで、手軽に栄養バランスの良い食事を摂ることができる。
2. 少なめのメニューやハーフサイズを探す
最近では、少量サイズのメニューを用意しているお店も増えている。食が細くなったと感じている人は、そうしたお店を探してみるのも良いだろう。
3. 注文時にひと工夫
「ご飯を少なめに」「ドレッシングを別添えで」など、注文時にひと工夫することで、自分の好みに合わせた食事に調整できる。
4. 昼飲みを楽しむ
ランチタイムに軽く一杯楽しむのも、外食の楽しみを広げる一つの方法。
結論
シニアの外食ランチは、日々の生活に彩りを与え、心と体を満たす貴重な時間。他人の食事を気にしすぎるより、自分が食べたいものを、自分のペースで、心から楽しむことが何より大切である。
自分の体と心に耳を傾け、食事の時間を大切にする。そして、外食を通じて得られる喜びを、存分に味わう。