生活が出来ないという大都市の高齢者:どんな選択があるのか?

先日のNHKニュースで80歳を越えた老人男性が年金生活で生活が出来ないため、生活保護を受けていた。住んでいる賃貸住宅が高くなったのでもっと安い賃貸アパートを捜したが、年齢で全て断られたという。大家の不安は、孤独死による物件資産価値が落ちることだ。

大都市に集まる高齢者の問題は住居と生活費。なぜ、地方にある安い賃貸住宅を捜さないのだろうか。いつも疑問に思っている。 

「住とお金」の問題を解決すれば楽になる

お金は年齢関係なく私たちの生活で問題になる。若ければ、仕事を探すことでお金を稼げる。高齢者は、仕事を探すというオプションが限りなく制限される。高齢者を雇用してくれる雇用先が少ない、健康問題を抱えている、身元保証人になってくる人がいないなどお金を稼ぐと言うことで若者よりも不利な状況にある。

やはり、

40代、50代のうちにあまりお金がかからない自宅を購入することだろうか。大都会は高いので地方の中規模都市で最終的な住居を構えるのが理想である。問題は仕事が大都市に集中していること。地方都市での雇用は限られている。高齢者においては、無に近い。

生活費が低い地方都市に移り住む選択

65歳を越えて年金生活だけで余生を送る人は、大都市を離れて生活費が安く済む地方での人生を検討すべきではないか。お金が問題で将来の生活が危ぶまれるシニアはそのオプションを積極的に考えるべきである。年齢が行けば行くほど世の中の仕組みは老人たちを不利にする。不利な状況に陥る前に70歳過ぎ、80歳過ぎでも安心して生活が出来る環境に移り住むのはシニアの選択肢になる。

地方には空き屋になる住宅が沢山ある。そんな住宅を安く借りられれば良い。または中古マンションを手に入れる。70歳、80歳の時は借りるのが難しいが60歳代であれば何とかなるのではないか。ポイントは自分の生活を確保できる住居を取得することである。

将来、年金生活での収入、生活保護での収入で生活せざるを得ない老人は、出来るだけ早いうちに住宅費が高い大都会から安い地方都市に移り住んだ方が余生の面で経済的な負担が少なくなるこの方法は、高齢者の精神的な負担を無視する方法だが、これは経済的視点で可能なオプションである。

仕事を見つけるにしても、定住先がないと雇用される機会が遠のいてしまう。衣食住のは、シニアにとって最初に解決すべき問題である。お金を稼ぐことが難しくなり年金生活に陥ると固定費がずっと発生する住居費が負担になる。将来を見据えた住居の確保を70歳になる前までに終えるべきである。

70歳、80歳でもお金を稼げる仕事をする選択

70歳、80歳以上になっても自分でお金を稼ぐことが出来れば、住居の問題はお金で解決が出来る場合が多い。多くのシニアは、体力的にも健康的にも問題を抱え始める。そのため、普通の会社員のような仕事形態でお金を稼ぐことは難しい。65歳になる前にカラダを動かして稼ぐ仕事から頭を使う仕事に自分を成長させる必要がある。

70歳、80歳を越えても現役で仕事をしているシニアたちの職業を調べてみると何かヒントがあるかもしれない。一般的に資格を持った専門分野で働いているシニアたちだ。私の知人は、特許翻訳をしている。年齢制限がないし、経験値と専門分野が物を言う。頭を使うので痴呆症に成りにくい。

特定の分野に精通していて語学力があれば、翻訳業界で仕事を得る機会が生まれる。東京オリンピックが2020年に開催されるが、英語が出来る人材が足りない。観光案内が出来るガイドも足りない。このような分野で需要が生まれてくるのでその機会を狙うのも良いだろう。

インターネットビジネスという選択肢

私はインターネットビジネスで生活費を稼いでいる。そのため、インターネットで稼げる仕組みを今から試している。インターネットは年齢に関係なくお金を稼ぐことが出来る。インターネットにつながる環境さえあれば、いつでも、どこでも、お金が稼げるのである。そのための仕組みを自分で作り出せればという条件で。 

お金を稼ぐホームページを作り出すには、時間と労力、そして、アイデアが必須に成る。テストマーケティングをしながら、稼げる市場を探す。始めるのに必要なのは、インターネットビジネスの知識と経験、そして、ツールだ。パソコン、インターネット接続環境、レンタルサーバー、ドメインがそのツールになる。 

新しいことを学ぶ意欲があれば、今からでも遅くないので分からないことを1つずつ学んでいけば良い。認知症の防止にも成るし、新しい発見がある。学んでいくうちに新しいことを学ぶ楽しさを味わえる。時間と生活に余裕がある高齢者が対象になる。 

70歳を過ぎた老人を雇用する経営者のニーズを知る

年金が少なくどうしても働かざるを得ないシニアは存在する。70歳でも80歳でも雇用してくれる業界はあるがどうしても前提条件をクリアーしなければならない。

健康と体力である。体が資本。不自由な体の老人は肉体労働は出来ない。出来るとしたら、頭を使った知的な生産活動になる。それには専門的な知識や経験がないと始まらない。

昨日、自宅から最寄りの駅に行く途中で住宅の建設が始まっていた。交通誘導で住宅周辺の道路に老人の交通誘導スタッフが立っていた。驚いたことに男性ではなく女性であった。どう見ても80歳を超えている風貌である。4人ほどいるが3人はシニアスタッフである。立ち仕事であるので体力がいる。

建設現場は絶えず人不足。簡単で単純な仕事ならばシニアのアルバイトや派遣で間に合わせようとする。誰もが嫌がる仕事にシニアのニーズが生まれる。

雇用される仕事は人を選ぶ場合と健康であれば誰でも良い場合がある。特技がない、専門知識や経験がないシニアは人の手を満たす仕事を探すしかない。

結論

60歳過ぎになると老後の生活を考えて便利な大都会に移り住もうとするシニアが増える。地方や郊外から都会にシニア人口が移動する。それが可能なシニアは、金銭的に余裕があるシニアたちだけである。

年金では生活が出来ない高齢者は、終の住処になる住居をまず定める必要がある。お金がなければ年金と生活保護で生活が出来る地方に移り住む選択肢を考えるべきである。

地方には魅力的な中規模都市がたくさんある。専門分野で仕事ができれば、インターネット経由で仕事が出来るかもしれない。

老後の生活の基盤は、住居である。後は、生活費が低く抑えられる生活環境があれば良いだけである。