なぜ、ショッピングモールがシニアの遊び場になるのか?

米国で仕事をしている時に良く見かけた風景は、ショッピングモール内で老夫婦が1日中暇を潰している姿だ。同じような目的で多くの老人たちがショッピングモールで時間を過ごす。自然と顔見知りになりおしゃべり相手に不自由しなくなる。社交性がある米国人だからできる。

日本では、ちょっと事情が違う。 

shopping mall at San Jose

老人たちが歩いて行けないショッピングモール!

米国も日本もショッピングモールの場所が自動車でないといけない場所にある場合が多い。広大なスペースを要求するショッピングモールであるのでどうしても郊外になりがちだ。老人たちが、ちょっとそこまでというわけにはならない。

米国の老人たちは、自動車が足になっているため郊外にあるショッピングモールに行きやすい。日本では、買い物難民になっている老人たちが多い。当然、ショッピングモールなんか行けない場合が多い。

老人たちが気軽に行ける交通手段と立地場所がないのが難点であるが、これからこの問題は無くなるだろう。自動運転のマイクロバスや自動車が一般的に使われ始めれば、自宅とショッピングモールの往復を自動運転の自家用車に依頼すれば良いだけだ。

スマホで自家用車にショッピングモールへ行け、迎えに来いと指示をすれば、自動的に行き来が出来るようになる。足の確保が出来れば、ショッピングモールで自由な時間を過ごせる。

先日、神奈川県のJR東海道線辻堂駅に隣接されているテラスモール湘南というショッピングモールに夫婦二人で行ってきた。辻堂駅からショッピングモールまで歩いて行ける。ほんの2,3分ほど歩くだけでショッピングモールの中に入れる。

テラスモール湘南の中を歩けば、至る所に休憩場所が見つかる。休憩場所には、家族連れだけでなく老人たちも多く座っている。冷房もトイレもフードコートもあり、普通に歩ければお店を冷かして楽しめる環境がある。多くのお客がやってくるので人間観察をして目を楽しむ事も出来る。

週末は混むが、平日は人が少ないので老人たちの憩いの場所になる。駅に隣接しているショッピングモールが多くあれば、老人たちの行き場所が増える。残念ながら、現時点の日本のショッピングモールは、不便な場所に生まれている。自動車でお客がやってくるという米国のショッピングモールをお手本にしているからだ。

近くのショッピングモールに出かける事が出来る高齢者ならば、暇なときは人間観察を遊びに出来る。ショッピングモールにやってくる人たちを眺めるだけで面白い時間を過ごせるからだ。色々な人が面白いファッションでやってくる。

老人から見たショッピングモール観察記などを書いてみると面白いだろう。