一般的に60歳から65歳までは、仕事を探そうと思えば何とか探せる年齢だ。多くは、人がいやがる仕事が多いが。後は、パートか、アルバイトの仕事になる。快適な仕事ではないが、我慢すれば何とか65歳まで雇用される機会が多い。
問題は、 65歳以降だ。多くのシニアの生活は、年金収入と資産運用でなんとかしようとなる。健康な人は、パートやアルバイトで生活費を稼ぐ。70歳以降も同じような仕事が続けられるだけの体力と健康が維持できれば年金プラスの収入で経済的な余裕と安心を得られる。
自分でお金を稼ぐことで他人に頼らない生活と安心を得る
自分でお金を稼いだ経験がない人は、65歳以降に自分でビジネスを始めるにしても経験不足である。そのため、失敗が続く。この失敗を失敗と思わず、挑戦し続けた人は自分でお金を稼ぐコツを学ぶ。ここまで到達できないとシニアになってからお金を稼ぐ面白さと生きがいを得られない。
人がいやがる仕事を最低時間給で働くのと自分が作り上げたビジネスで働くことでは働く生きがいが違う。こんなイメージを想像してもらいたい。
Aさん・・・年金と株投資で老後の生活を過している。
Bさん・・・苦労して自分で作り上げたビジネスで稼いで老後の生活をしている。
横浜駅近くにある証券会社のビルに株価情報ディスプレーがある。シニアの方々がその前で立ながら株価の動きを眺めている。株式での資産運用でお金を稼ごうとしているが、待ちのビジネスである。余裕がある資産での投資であれば良いが、ギャンブルのような投資であると危ない。多くのシニアで余裕資金がある人たちは、昔ながらの株式投資でお金を稼ごうとする。これがAさんの老後の生活になる。
Bさんは、攻めのビジネスになる。自分のアクションがそのままビジネスに影響する。自分の考え、アイデア、行動がそのままお金を稼ぐにつながる。上手くいけば、余裕ある老後生活が送られる。お金の金額よりも自分で動けば動くほどお金を稼ぐことが出来ると言う面白さだ。そこに創意工夫が生まれ、ビジネスから楽しさ(苦しさ)を頂ける。
ビジネスの中に生きがい
残りの人生を経済的に苦しまないで過すには、お金を自分で稼ぐことが出来れば出来るほど将来への安心感が増す。他人に依存して生活していないからだ。自分のアクションがそのまま自分の将来の生活につながる仕組みは、やりがいがある。シニアは、年金をもらいながら将来の生活を安定化させるチャンスが与えられている。
貯蓄したお金を運用するだけでは、心細い。投資が上手くいっていれば良いが、他人のビジネスの動向に依存するため自分ではどうにも出来ない。待ちのビジネスほど先が見えていない。
今60歳であれば、今から自分のビジネスを作る試行錯誤を繰り返すべきである。小さな失敗を何度も繰り返して成功するビジネスの仕組みを作り上げる。失敗の経験は、成功するために必須であるからだ。大きな失敗をしないように予算を決めて撤退するときはすぐに撤退できるようにする。それが鉄則だ。
自分で作るビジネスは、いつも、自分の足下に転がっている。他人の足下ではない。自分の足下である!
シニア市場にチャンスあり
シニアが挑戦するビジネスは、シニア市場にある。自分自身がシニアであるのでシニアが求めている物が何であるかが分かるはずだ。シニアのニーズを分析してその中から自分が作り出せる仕組みを考える。切り口が見えてくればそれをテストマーケティングしてみる。
色々なビジネスの切り口を模索してテストマーケティングしながら、成功への道を絞り込む。その過程で1円でも良いから自分の考えと行動でお金が稼げれば、自分自身に自信が付く。この自信が出発点になる。自分でも出来るんだという自信だ。
ゼロ円から1円になるには、それなりの失敗と試行錯誤が発生する。諦めなければ、失敗の経験から成功へのヒントが得られるはずだ。そんな試みは、まだ、体力と健康が続いている60歳代にやるべきだろう。 自分で稼ぐビジネスは助走が長い。