老後の生活を夫婦でどのように過ごしたら良いか?

若い頃は子育てのための生活費を稼ぐという特命が私たち夫婦に課されていた。子供の教育費と住宅ローンが重く、経済的負担が大きかった。子供が社会人になって巣立ちをする頃には、教育費も住宅ローンも負担が少なくなり、自分たちの老後生活のためのお金が貯められる。その段階が、今の私たち夫婦だ。

子供の教育と住宅ローン負担で長年貯めてきた資金が枯渇した。マイナスではないが、老後の生活で発生する費用を考えると大分足りない。私たち夫婦のような家庭は、一般的ではないか。60歳代はまだ若い。仕事を選ばなければ、お金を稼げる年代だ。

老後の生活を夫婦でどのように過ごしたいか?これがはっきり見えているとその目標に向かって舵を取れる。

夫婦二人が楽しめる老後生活を手に入れるには?

子供が巣立ちして亭主が定年退職をしたら離婚するという夫婦が多いと聞く。なぜ、そんなことになるかはそれぞれの事情があるだろう。

でも、

老後の一人生活は寂しいと思う。できれば、離婚する前に別居でお互いの今までの人生を振り返って新しい夫婦生活を考えるべきではと私は思う。最愛の伴侶を亡くして一人で生活をしている知人がいる。顔を見ても、話をしても寂しさが言葉の端々に見える。

横浜の街中を二人で手を繋いで楽しく歩いている老夫婦が多い。一人で老後を過ごしている人にとっては羨ましいのではないか。話し相手がすぐ横にいる。何かのときにすぐに相談できる。夫婦というつながりは、自分を飾らないでそのままの姿で付き合いができる間柄だ。

二人で楽しめることを考える時間がある。夫婦仲が良ければ、一緒に外食や旅行もできる。夫婦仲が悪ければ、もう一度新婚時代の生活を思い出してみることだ。今からシニア新婚生活を始めるという意識があれば、夫婦仲も改善されると私は思っている。

私の知人で定年退職後、夫婦別々の生活が続いていた。一緒に住んでいるのだが、食事以外顔を合わせることがない生活を送っていた。

ところが、

最近、一緒に外食をしたり、旅行に出かけたりしている。歳を取り始めてすれ違いの生活をする寂しさと老後の不安が生まれてきたのではないかと想像している。老後の生活は、夫婦で一緒いる時間が長くなる。一緒にいる時間を楽しむ工夫が必要だ。

我が家は、土日のどちらかを必ずドライブに出かけてランチをする。そして、ローカルの観光地を歩き回る。疲れたら洒落たカフェでコーヒーとケーキを楽しむ。年3回から4回、2泊3日のドライブ旅行に出かける。通常の平日は、それぞれ好きなことをやっている。

私には自分で作ったビジネスがあるので平日は、スタバのカフェを仕事場にしてインターネットビジネスを営んでいる。家内は、ピアノを子供と大人に教えたり、大学で音楽教科を履修したり、ピアノのプライベートレッスンを受けたりしている。

夫婦それぞれやりたいことをやりながら、一緒にいる時を楽しむことにしている。新婚生活はまさにそんな感じであった。子供が巣立ちして夫婦二人になり、年老いた新婚生活を再現している。新婚当時の生活を一度二人で思い出してほしい。

若い頃の新婚生活でできなかったことが今できるかもしれない。一緒にできなかったことを夫婦でやってみる。老後に待ち構えていることは、夫婦二人で一緒に楽しむ時間だ。