老後の生活は自分で描いた生活ができやすい。誰にも束縛を受けることなく、好きな事をやれる時間が持てる。生活する上で支障が無い年金収入と貯蓄さえあればの話だが。世の中には裕福なシニアが目に見えない所で生活している。テレビのニュースで話題になるオレオレ詐欺事件で1億3000万円も騙し取られた老人がいるほどだ。
賢い老人ほど、お金があることを芸能人のように宣伝しない。一般大衆人のように振る舞う。詐欺事件でお金持ちであったという事が分かる場合が多い。そんな裕福な老人ほど精神的に満たされていない生活をしている。
老人の特権は自由に使える自分の時間である!
働かなくても生きて行ける老人はつまらない時間を過ごしている場合が多い。若い人が働くのはお金を稼いで使う欲求があるからだ。老いて来ると若者たちが求める欲求の殆どが経験済みになる。敢えて若者たちと同じものを求める事はしない。
65歳を過ぎたら年金をもらいながら残された時間を楽しむためのプロジェクトを実行すべきである。老後の生活は普通の生活を維持できる健康と体力があれば、贅沢な生活をする必要は無い。最低食べて行けるだけの経済的な余裕があれば、残された時間を自由に使える。貯めたお金を生きている間に使う楽しみを持つべきである。お金には賞味期限がある。
暇な老人は自分でプロジェクトを作ること
私は暇な老人ではないが、食べて行く上で何も問題を抱えていない。毎月のキャッシュフローがあり、その収益で現在の生活が成り立っている。贅沢な生活は出来ないが、生きて行く上で問題を抱えていない。自分の仕事があり、その仕事で生活費を稼いでいて遣り甲斐を感じている。
私にとって仕事は自分のプロジェクトである。自分の手でお金を稼いでいるからだ。誰かに雇用されて給与を頂いていないので働いただけの報酬は自分の手中にある。創意工夫次第で売り上げは変わる。時代の流れでビジネスモデルも変わる。自分が手を打たなければ時代に置いてきぼりになる。
楽しめるプロジェクトを実行する事
暇な老人は自分の気を引く事から楽しさを見出してその楽しさを最大化するプロジェクトを作ることである。余生を楽しむには自分が作ったプロジェクトで遊ぶことだ。それが仕事であっても、お金を使う遊びであっても構わない。楽しめるプロジェクトであれば良い。
68歳で自営業の私は残りの人生をこんな風に過ごしたい。老いて来ると年齢以上に年寄りに見えるシニアと若々しく見えるシニアに分かれる。私は健康寿命を延ばすために定期的に筋トレをスポーツジムでやっている。目的は健康維持だが、欲を出して年齢に合わない体格作りである。
80歳になるまで逆三角形の体形と筋肉が盛り上がっている体を維持したい。70歳、80歳に近づくとシニア男性の体は枯れてくる。筋トレをしていない高齢者は体全体の筋肉量が減り、バランスが偏り、姿勢が悪くなる。いかにも老人という体になる。私はそれが嫌なので筋トレで若返りたいと思っている。
健康維持のための筋トレが一つのプロジェクトになっている。筋トレを続けると筋肉が増えて体形が良くなる。体に変化が生まれる。おへそ周辺と腰回りにあった贅肉が減って行く。人間ドックでメタボリックシンドロームと診断されたシニアは筋トレをすると改善される。年単位で脂肪が筋肉に変わって行く。
最近、もう一つプロジェクトを増やした。体重を適正体重まで落とすというプロジェクトである。以前は75キロが自分に適した体重であると思っていた。身長179センチの適正体重を調べたら70キロであった。5キロオーバーである。それでカロリー制限をしながら筋トレの運動量を増やした。今日時点で体重は71.7キロになった。あと2か月かけて70キロ以下まで落とす予定でいる。
自分の体を筋トレで改造するのは楽しい。やったことが時間の経過で体に出て来るからである。持久力と体力が強化されたと感じる時がある。それを感じる時がうれしい。楽しめるプロジェクトを作ると満足感を味わえる。自分との闘いであるので他人を気にする必要がない。
お金を稼ぐというプロジェクトならば稼いだお金を使う目的を決める事
年金収入だけでは不安と感じるシニアはお金を稼ぐプロジェクトを作る。問題はお金を貯めるために働くのはつまらないということである。お金は使う事でその対価を得られる。どうせお金を稼ぐプロジェクトを始めるならば、稼いだお金を使う目的を決めてからにする。
まず、目標金額を決める。その金額で何をしたいかも決める。この2つの要素がないとお金を働きながら稼ぐ喜びが生まれない。苦しい事があっても目標金額があれば我慢して働き続けられる。我慢して働く期間が長くなるか、短くなるかは目標金額次第である。お金を稼ぐプロジェクトは最終的に稼いだお金で楽しむためにある。プロジェクトは楽しむために行う。短期のプロジェクトから長期のプロジェクト。色々あっても良い。生きている間に達成すれば良いだけだ。目標や目的が見えていると使っている時間が意味を持つ。それが重要である。
直ぐに始められる小さなプロジェクトを考える事
お勧めプロジェクトアイディア
- タンパク質が不足している食生活を改善するため毎食後にコップ一杯の牛乳を飲む(コップ一杯に3.3グラムのタンパク質x3回=約10グラムのタンパク質量)
- 1日1回坂道や階段がある場所を散歩する(負荷を足に与えて筋肉を鍛える)
- 近所の住民と出会ったら必ず自分の方から挨拶(おはよう、こんちは、こんばんわ)をする
- 自分に足りない知識を学ぶために教育番組を一つ決めて視聴する
- 朝起きたら必ずコップ一杯の水、寝る前にコップ一杯の水を飲む
- 自宅で出来る筋トレ(1日10回x3セット、スクワット運動)をお風呂に入る前に行う
新しい習慣になるような小さなプロジェクトを始めると小さな生きがいに育って行く。何事も最初は簡単な事を続ける事で生活に良い変化を起こさせる。
結論
- 老後の生活で暇を感じたら自分が楽しめるプロジェクトを作ること。直ぐに始められる小さなプロジェクトが良い。
- プロジェクトを達成するために暇な時間を使う。そこに時間の意味が宿る。
- 短期のプロジェクトから長期のプロジェクト。色々あっても良い。生きている間に達成すれば良いだけ。目的が見えていると使うお金と時間に意味を持つ。それが重要である。
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