なぜ、65歳から70歳頃のシニアが筋トレをやり始めるのか?

今日も筋トレに行ってきた。水曜日午前中は、地区のスポーツセンターにあるジムが空いている。殆どの人は、シニアだ。ちらほら、大学生たちもいる。私のように仕事の傍らに筋トレに来るようなシニアはいない。私の年齢の人は、まだ、会社組織で働いている。定年退職をして暇になり、体を動かさないとまずいと気づいたシニアだけがやって来る。

筋トレをやっているシニアを眺めていると70歳代前後のシニアがほとんど。60歳代のシニアは少ない。

こんな理由が考えられる!

65歳から70歳のシニアは筋トレをやり始める動機付けがある

65歳になったシニアは、雇い止めに会う。同時に年金を受け取り始める。毎日が暇になる。やりたい事があるシニアは、そのことで生活のリズムを作れるが、多くのシニアは暇という世界で漂っている。自分の人生を考え始めるのだが、老化が体に現れ始める。

老化を意識して健康寿命を伸ばしたい

健康寿命を延ばしたいと思った65歳のシニアは、筋トレを試し始める。テレビの健康や医療番組で体を定期的に動かさないと健康を害すと知らされ、筋肉の衰えが老後の生活を不自由にすると脅している。

70歳になったシニアは、体力の衰えを体で感じ始める。定期的に運動をしないとまずいと真剣に考え始める。特に足の衰えが気に出し始め、筋トレが体に良いと知らされる。

人間ドックや健康診断で医者から運動をするように進められる70歳代。70歳代は、まだ、体を動かす上であまり問題を抱えていない。普通の生活が出来ているが、疲れやすく成ったり、遠出が嫌になったりする。

老化現象が体に出てきていることに気付いている。体が固くなり、筋肉の衰えで姿勢が悪くなるシニアも多い。知らないうちに体に変化が起きて、歩く速度が遅くなり歩幅も狭く成って来る。他の歩行者に抜かれることが多くなる。

スポーツセンターで筋トレをするシニア

時間に暇があり、体力減退と健康意識に火が付いたシニアがスポーツセンターにやってくる。私が通う地区のスポーツセンターでは、毎日65歳以上のシニア向け健康教室が有料で提供されている。多くの健康教室は午前中にある。元気なおばあちゃんたちがたくさんやって来る。一部のおばあちゃんは、マシンを使った筋トレもやっている。年齢的に見て75歳ぐらいだ。

ジムは65歳から75歳ぐらいの筋トレマニアのシニア男性が筋トレをやっている。体が筋トレでできあがっている。服装も筋トレ用の服装。筋トレ初心者の老人は、皆、普段着のような服装だ。若い頃にスポーツをやっていた老人は、流石にちゃんとしたトレーニングファッションで来ている。

筋トレはシニアの転倒から守り、歩行障害を予防する

筋トレをやり始めるには、ある程度自由になる時間が必要である。その意味合いで65歳以降のシニアには時間がある。70歳代になると健康意識が強くなる。歩いている時につまずいて転倒するリスクが高まる。転倒で怪我をする70歳代の老人が増えている。つまづいて転ぶと腕の力も弱くなっているので倒れる体の重さを支えきれない。運が悪いと顔に怪我をする。そんな話を口コミで聞くとシニアは、筋トレをしないとまずいと思い始める。

75歳の後期高齢者になると個人差はあるが、歩行障害に見舞われる。杖が必要になったり、外出ができなくなったりする。そんな知人や先輩を身近に見ている老人が筋トレをやり始める。

私も歳を取るに従って健康意識が強くなってきている事を自覚している。テレビの番組で健康特集があるとつい見てしまう。介護問題の始まりは、自分で歩けなくなること。自分の介護を考えると足の筋力を維持する筋トレが必須。歩行障害が深刻になり始める75歳以降の老人を他山の石にしている老人が多い。

結論

  • シニアの筋トレ・デビューには理由がある。
  • 65歳になると筋トレをする時間の自由が生まれ、健康意識が強くなる。
  • 歩行障害から介護生活を始める老人が多い。足の筋トレが歩行障害の予防になる。