後姿が魅力的なシニア女性を見つけた。電車から降りて改札口に向かう時に私の前を歩いていたのだ。年齢的に70歳代の女性だ。髪の毛は白に近いグレー色でショートカット。イアリングがさりげなく耳元で光って揺れていた。洋服のファッションも上品さが感じられた。全体的に清潔で小綺麗な雰囲気を醸し出していた。歩く姿勢も良く中肉中背の女性であった。
70歳を過ぎるとシニアの女性は二つのグループに分かれるように感じる。オシャレを求め続けるシニア女性グループとおしゃれとお化粧を諦めた高齢者グループだ。
シニア男性の目は、若い女性に行くのは当然だが決して品があるシニア女性を忘れていない。
シニア女性の品格
シニア男性も女性も老いて来ると醜くなる。それをカバーするために洋服に気を使う。外出時には、男性はスーツと革靴だ。女性は、最近購入した洋服とアクセサリーで出かける。肉体の醜さをうまく隠すためにお化粧とファッションを上手く使う。
身だしなみに気を使うシニアの人たちが大勢いるならば、シニアを見る目も優しくなる。現実は、厳しい。お金がかかる身だしなみやお化粧、ファッションは年金生活の老人たちが気軽に手が届くものではないらしい。経済的に余裕がある生活をしている老人ならば、おしゃれや身だしなみにお金を使える。シニアのファッションも楽しめる。心にも余裕が出る。
経済的に余裕がない年金生活を強いられている貧乏なシニアたちは、お金を出来るだけ使わない節約感覚が強いため贅沢と思われることに時間とお金を使わない。
化粧品、洋服、アクセサリー、美容の要素を満たせば、シニア女性は綺麗になるのか。見かけだけは綺麗なのだが、その人が体から醸し出す雰囲気という要素がある。
女性の品は、体全体で表現されると私は感じている。無理をしてハイヒールとタイトなスカートをはいているシニア女性も見かけるが、上品さは感じられない。若さを演じているが、無理がある。
やはり、
自然体で清潔感を出し、男性の目が行きやすいヘアースタイルと髪に笑顔だ。着ている洋服のコーディネーションもTPOを考慮していると不自然でなくなる。
女性の品を感じる時は、最初は身だしなみ。次に話して楽しくなる性格だ。身だしなみは、他人に不快感を与えなければファッション性は関係ない。質素な洋服でも身だしなみは整えられる。経済的な余裕がある、なしに影響しない。楽しくなる性格も見かけだけでは作れない。長い人生から形成される。
本当に資産家と成金との違いと同じだ。人生の積み上げでその人の品が雰囲気として生まれる。良く言われるのは、顔にその人の人生が表現される。
他人に不快感を与えない身だしなみをいつも心がけて人生を送ってきた女性ほどシニアになっても品は変わらない。