70歳を過ぎると仕事から離れるシニアが多くなる。仕事と言うストレスから解放される。働いている時にこんな事、あんな事をやりたいという欲求が生まれる。仕事が生き甲斐のシニアは、仕事を続ける。自営業者であれば、それが出来るのだが雇用されている人は仕事を辞めざるを得ない。昼間の時間がぽっかりと空く。空いた時間を如何に楽しく埋めるかがその人の幸せにつながる。
幸せなシニアの暮らし方は、日中の時間をどの様に使うかで決まる。
キーワードは、「趣味」だ。
楽しさを感じる趣味を追求する!
趣味があるシニアは、その趣味を中心に生活のリズムを組み立てる。例えば、こんな1日のスケジュールを作ってみる。
- 午前:地区のスポーツセンターで健康体操教室に通う(または、図書館に行って読書や街に出てカフェで読書)
- 午後:趣味である絵画を描く(または、スマホやパソコンの勉強)
1日中、趣味に時間を投入する必要はないが昼間の大部分を趣味の時間にすることがコツである。
これと言った趣味が無いシニアは、趣味を作りだす努力をする。今までに体験した事が無い事に挑戦して気に入ればそれを追求し続けてみることだ。続けることで新しい事が趣味になる。私が見る限りこんな趣味を追求しているシニアが多い。
仕事を辞めたシニアの趣味
- 写真撮影(自然、野鳥、景色、自分でテーマを決めて写真を取る)
- 絵を描く(風景画が多い)
- 釣り(川釣り、海釣り、釣り堀)
- 野菜作りやガーデニング
- グループで公園や史跡巡り
- 料理
- 大学で聴講生になる
- インターネットで小遣い稼ぎを始める(ブログで広告収入を得る)
- サイクリング
- NPO活動に参加する
- ボランティア活動をする
- 語学の勉強をしながら訪日観光客の無料ガイド
- 筋トレ
- 碁や将棋
- コーラスや楽器演奏
- 陶器作り
- 編み物
何かに興味を持ったらすぐにやってみること。楽しかったら続ける。出来るだけ経験が無い事に挑戦する。ロングバケーションも面白い。海外での生活は、新しい発見と学びがある。
こんな事をしたら面白いだろうな、あんなことをやってみたら楽しいだろうなと思った瞬間に行動に移す。考え込んでしまうとすぐに忘れてしまう。興味と好奇心が楽しい老後の生活の入り口になる。
「一隅を照らす」ことを趣味にしてはどうか、天台宗の開祖である最澄(さいちょう)の言葉
「一隅を照らす」という言葉の解釈は人によって違ってくる。私はこんな解釈をしている。「一隅を照らす」とは、自分の微々たる力と能力で人や社会を明るくさせる行為。朝の通勤時に必ず通る公園がある。その公園の通りを清掃している一人のおばあさんがいる。年齢的に75歳以上の方。公園の道端に落ちているゴミを綺麗に拾っている。こんな行為も社会を気持ちよくさせる。
私達が住む世界は人によってそれぞれ違う。一人ひとりが生活する世界で光が当たっていない社会の隅に目を向けてみる。そんな隅を自分の力で微々たる光を当てられないだろうかと考えてみる。損得を考えないで社会を良くする光を自分の力で当てられるならば、それを実行してみる。
どんなことをやれば、一隅を照らす事ができるのかを書き出して、できることから実行してみる。そんな趣味は自分しかやれないと思いながらやってみる。多くの人は、真剣に「一隅を照らす」行為を考えないで生活している。暇な時間を有効に使いたいシニアならば、暗い社会の隅に光を当てることをやって見る価値があるのではないだろうか。
結論
- 興味と好奇心が楽しい老後の生活の入り口になる。
- 幸せなシニアの暮らし方は、日中の時間をどの様に使うかで決まる。
- 何かに興味を持ったらすぐにやってみることだ。楽しかったら続ける。
- 「一隅を照らす」という行為を趣味にする