衣食住が足りて、仕事をする必要もなくなった。あとは人生で何が残るのか。「死」に向かって時を過ごすだけである。この世界にいられる残りの時間を自分が満足が行くように使うにはどうするかが命題になる。
老いに従い体が不自由になり、普通の生活を過ごすのが困難になって行く。老いは肉体的、精神的、経済的の面で現在よりも苦しくする。楽しく時間を使う期間をできるだけ長くすることで今までこの世界で経験できなかった事を楽しめる。
神からお呼びがかかるまで「自分が楽しめる事をやり続ける」のがこれから宿題になある。
69歳の老後はこの写真のような感じである。好きな仕事をして売り上げを気にせずに働き続ける。カフェでコーヒーを飲みながら、注文受付の女子大生アルバイトと世間話をする。人と会って会話をしない老後の生活ではカフェの女の子とおしゃべりするのが息抜きになる。
あと10年から20年生きれば自分として満足である。その頃には孫も青少年になり普通の話ができる。何か孫に残せる「人生を楽しむ秘密」を話せる。
「衣食住」が足りた老後の楽しみ方
モノに満たされ、住む場所も確保され 、食べる上で何も不自由がなくなると生きる上での楽しみを探さざるを得なくなる。死ぬまでやり続ける「生きがい」があるシニアは本当に幸せである。多くのシニアには「生きがい」なんて無縁ではないか。人生の中で「生きがい」を感じたのは仕事に夢中になっていた時である。
65歳、70歳を過ぎると働いて生きがいを感じる機会がなくなる。仕事は見つかるが誰もやりたくないような仕事になる。お金を稼ぐために働くという仕事になる。生活する上で余裕があるシニアにとって選択肢にならない。
残りの人生の時間を自分が楽しむために使いたいと思うのは自然である。理性で社会貢献活動をしようとすると後悔する。人それぞれの動機がある。何をやるにしても自分の心に忠実であることが基本である。やってみて面白い、楽しいと思うことをやるのが一番。
未体験を楽しむ
好奇心は未体験を求める。訪問したことがない場所に旅行して非日常を味わう。食べたことがないローカル料理を食べて新しい体験をする。シニアにとって旅行は未体験を求めて行く。そこには好奇心がある。会社員として働いている頃は1週間以上の旅行はなかなか出来なかった。65歳を境に年金を受け取り、経済的に余裕が生まれると売上、売上と仕事に熱中する必要がなくなる。夫婦で長期間の旅行がいつでも出来るようになる。
シニア夫婦が一番老後にする事は旅行である。海外旅行は円安でコストがかかるから国内旅行になる。行き先は海外の観光客が行かない隠れた観光スポットである。ドライブ旅行になれば、交通の利便性を考慮するホテルに泊まる必要がない。ローカルのビジネスホテルを利用すれば、一人6000円から1万円ぐらいでブッフェ朝食付き宿泊ができる。
6月の初めに夫婦で三河安城市まで自動車で旅をした。安城市内に親戚が引っ越し、新しい家を購入した。新居を見に行くという理由で安城市を訪問しついでに観光した。「家康ゆかりの地 安城」がある安城公園に出かけてお城の中を見学。公園を散策しながらベンチでおやつを食べる。
「家康ゆかりの地 安城」がある安城公園にはあまり観光客らしき人たちはいなかった。訪問日は日曜日であったが、観光客で混み合ってはいなかった。海外の観光客はNHK大河ドラマ「どうする家康」を見ていないから「家康ゆかりの地 安城」は知らない。訪問したことがない場所に行くとその土地柄に触れることがある。
訪問した親戚の話から安城市周辺の小学校では部活があるという。普通、部活は中学校から始まるのだがこちらでは小学生4年から部活が始まるという。
欲しい物を買って楽しむ
インターネットの仕事をしているためパソコンは必需品になる。毎日使う仕事道具であるため毎年新しいパソコンが発表されると目が行く。パソコンは3年から6年ぐらいで買い替えている。今年は今使っているChromebookを最新のChromebookに買い替える。既に米国アマゾンで注文をしている。円安で金額が普通以上に高くなっているが、この機会を逃すと買えないモデルなので注文した。
通常、Chromebookは高くても7万円以下で買えるパソコンであるのだが、このChromebookは14万5000円ぐらいする。最先端のChromebookである。
本当に欲しい物があったら、生きているうちに買って楽しんだほうが良い。お金は使わないと恩恵を受けない。紙のまま銀行口座に眠らせても意味がない。この年齢になると生活で必要なものは揃っている。新しく買い替えるようなものが少ない。仕事道具は消耗品であり、利便性が高いモノのほうが仕事を楽しくさせる。
伴侶との時間を楽しむ
まだ伴侶との二人生活が続いているシニアならば、一緒にいられる時間をできるだけ楽しむべきである。会社勤めが長いシニアほど奥さんを自宅に置いてきぼりにしている。一緒にいる時間を楽しむことをしていない人が多い。定年退職をした後に妻から離婚されるという団塊世代の男性が多い。
定年退職後は妻というよりは人生のパートナーという位置づけで一緒に残りの時間を楽しむ。老いると男性は女性よりも孤独になり、孤立する。良き遊び相手はパートナーである。暇な時間があまりあるシニア男性はパートナーと楽しむ計画を作ってはどうか。
- 2泊3日ぐらいの短期旅行を月に1回計画する
- 週1回、パートナーと外食する
- 毎週末は健康のために広い公園をお弁当を持って歩き回る
- 未経験のイベントに行く
- 親戚との親睦を深める
- 週1回はパートナーに代わって食事を作る(朝食、ランチ、夕食で出来る範囲)
- 映画や音楽を楽しむ
パートナーのニーズを聞いて自分が出来ることを計画し実行する。若い頃はパートナーが自分に尽くしてくれたので仕事を辞めたあとは自分がパートナーに尽くすという老後であっても良いのでは。
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結論
衣食住が足りた老後は残された時間を楽しむためにある。今までに経験したことがない体験を味わう。欲しい物は躊躇せず買って楽しむ。孤立、孤独がやってくる前にパートナーと一緒に楽しむ時間を増やす。老いれば老いるほど自分の体は言うことを聞かなくなる。動いて楽しめることをする時間は減っていく。夫婦でいられる時間が減っていく。
この世界でやり残しがない時間の使い方を考えて実行する。