「子供家族の帰省費用を親が援助する、しない?」と言うことがニュースの話題になっていた。息子家族が帰省の交通費を親に負担してくれないかと頼んで来た事で年金生活の親が悩んでしまったという。遠距離に住む子供家族が孫を親に見せたいので正月に帰省するとのこと。親にしてみれば初孫を見る楽しみがあるが、経済的に余裕がない状態であるため息子家族の帰省費用を援助することができないという。
それぞれの家族で考え方が違う。世間体を気にしながら無い金を無理して出す親もいるし、お金に余裕がないので帰省しなくても良いと伝える親もいる。正直ベースでお互いの事情を伝えることからこのような問題は回避できるのではないか。
子供家族に会うのにお金が必要なのか?おかしな話だ
子供家族が孫を親に見せに来るという習慣がある。親も孫をみたい。子供家族も孫を親に見せたい。お互いに孫を通して関係を維持できる。ただ、何事もお互いに負担が行かない方法で帰省すべきではないか。計画性がないとお金が出る。
遠距離からの帰省は交通費が高くなる。それが事前に分かっているので計画して費用を事前に貯める必要がある。無計画で帰省を考えると問題が生まれやすい。
我が家では
我が家では息子家族が帰省するということはない。東京と横浜の距離であるため交通費負担を考える必要がない。孫の顔をみたければ私達夫婦が息子家族に会いに行く。息子家族が私達の家に来たければ電車ですぐに来れる。自動車で駅に着いた息子家族をピックアップすればすぐに家に連れていける。
仮に遠距離の場所に息子家族が住んでいても帰省で交通費を肩代わりすることはしない。ちゃんと帰省費用を計算して息子が準備すれば済む話であるから。お金がないのに無理して帰省する必要はないと私は思っている。遠距離であればあるほど計画的に費用を準備すれば済む。
正直に経済状態を子供家族に伝える
子供が親に甘えるのは独立して家族を持った大人ではない。原則、親に頼らない生活を送るのが子供の義務である。親はいづれ他界する。残された子供は自分の力だけで生きていかねばならない。その自覚があれば、帰省のための交通費を親に負担してほしいと頼むこと自体がおかしい。
年金生活の両親は親のメンツに拘ることなく、経済的に余裕ないことを息子家族に伝えるべきである。正直ベースでお互いの状況を理解することで解決策が生まれてくる。妥協案はいくらでもある。今回の帰省を次回に伸ばし、交通費を貯める。実際に会わなくてもスマホで孫の顔や声を伝える。どうしても帰省して親に孫を見せたいならば事前の費用負担を含め計画的に準備すれば良い。
お互いの事情が正確に伝わればそこから色々な選択肢が生まれてくる。
理想と現実の間で決断する必要がある
親と子供家族の間でお互いの事情を正直に伝えあえれば誤解を生むこのなく収まるところに収まる。最終的にどちらかが決断するしか無い。理想と現実は相反するので現実を見つめながら決断する。
子供家族が親に帰省費用を負担してまで会いに行く必要があるのか。帰省のイニシアチブが子供家族であればすべての費用負担は子供家族側にあるのが当たり前。受け入れ側の親は子供家族の受け入れ準備の負担が生まれる。これが現実ではないか。
計画的に子供家族が帰省を予定していたならば、交通費負担もその計画の一部になっているはず。無計画に帰省を考えて交通費負担を親にねだるのは大人ではない。
結論
他の家族のことは知らないが、我が家では子供家族に会うために交通費などを支援しない。里帰りをすると決めた子供家族がすべての計画を実行するからである。親は子供家族が孫を連れてくるという連絡だけでよい。イニシアチブは子供家族側にある。
幸い、我が家の息子家族は電車で1時間30分ぐらいの場所に住んでいるため交通費を援助する必要はない。こちらからも孫に会いたいということもない。孫の成長をスマホアプリ「みてね」で写真と動画で見ているからだ。
子供家族にお金を使うときは特別なイベントの時になっている。例えば、誕生日、クリスマス、お正月ぐらいである。親も子供家族も独立して生活を送っている。本当に困っているときは助けるが、それができないときも今後ありうる。それを正直に伝えることが大切であると思う。