高齢者がなぜ道路の脇を歩かないのか?横断歩道を渡らないのか?

自動車を運転する度に見かける現象がある。老人が道路脇を歩いていない事だ。幼稚園児でも右側の道路脇を注意して歩く。なぜか、老人はそれができていない。70歳代、80歳代のシニアが教育がないためにできないとは思えない。

同様に横断歩道がない場所で道路を横切ろうとする老人が目立つ。自動車を運転している身にとって交通ルールを守らないシニアに出会うといつも何故なんだろうかと思わざるを得ない。

歩道や道路脇に引かれた白線内を歩かないシニア

自動車を運転している時に道路を歩いている老人を遠巻きにして避けて通る。老人の行動がわからないからだ。私もシニアの入り口の年齢であるが、道路を歩く時は道路脇に引かれた白線内を歩く。

なぜ、そんな簡単な交通ルールを守れないのだろうか?

私は理解に苦しむ。あくまでも推測だが、視野障害で足元が見えていないのではないだろうか。私も緑内障で右目上半分が見えていない。そのため、駅の階段で上から降りてくる人に気がつかない時がある。または、歩きやすい平らな道路脇をあえて歩いているのかもしれない。

70歳代、80歳代ならば、何らかの身体的障害を持っているだろう。視覚障害は、老人にとって当たり前なのかもしれない。後ろから来る自動車の音が聞こえないために道の真ん中を歩く。シニアは年齢とともに体が壊れていく。

歩道よりも車道のほう良いと思い込むシニア

  1. 道路の脇に必ず歩道がずっと続いていないため、杖やシルバーカーを使って歩く老人は舗装された車道を歩く。 
  2. 前を見て自動車がこちらに向かってこないならば車道を歩いても問題がないと勝手に思い込む。
  3. 自動車が勝手に自分を避けてくれると思いこむ。

横断歩道を渡らないシニアたち

横断歩道でない場所で道路を横切ろうとするシニアを観察してみるとこんな理由が見えてくる。

  1. 目的の場所に一番近い場所で道路を横切ろうとする。
  2. 横断歩道の場所が遠いために道路を横切る。
  3. 自動車がたくさん走っていない道路であるため好きな場所で横切る。

体や歩行に問題を抱えるシニアは目的に行くためのショートカットを好む。交通ルール違反であってもそれをする。

自動車が来ないから大丈夫と道路の真ん中を歩く

物事を自分の都合の良いように考える傾向が強いシニア。夜、道路の真ん中を歩いている老人を見かける。その道は自動車の往来が少ない。夜になるとそれが顕著になる。そんな道路を知っていると道路の真ん中を歩いても危険がないと思い込む。自動車が来ればライトの光でわかるから避けられると。

でも、自動車は前からも後ろからも突然やってくる。それもスピードを出してやってくる。若者と違って老人は素早く動けない。運転手もスピードを出しているためすぐに止められない。老人の交通事故は夕方から夜に多い理由がわかる。

*参考情報:夕暮れ時に歩行者が死亡する交通事故が多発!この時間帯の交通事故を防ぐには?

シニアは朝早くか、夕方から夜に足を鍛えるために散歩する。夜散歩するシニアの多くが自動車にひかれないようにする予防策を取っていない

  1. 明るい色の服装
  2. 反射板があるリュックや運動靴
  3. LEDライトで夜道を人が歩いていることを知らせる

対策

道路を歩く上でのリスク感覚が鈍くなっているシニアに対して歩道を歩きなさい、道路の脇を歩きなさい、横断歩道を渡りなさいと話しても頭に残らないし、忠実に交通ルールを守らないのが現実である。

自動車を運転する側に老人の行動について理解し、注意してもらうしかない。

  1. 一時停車している自動車の影から突然老人が歩き出るリスクを予想して運転する
  2. 自動車が少ない道路を走るときはロングビームでスピードを出さないで運転する
  3. 老人が前方を歩いていたら距離をおいて通り過ぎる
  4. 横断歩道近くにいる老人を見つけたらスピードを落として横断歩道前で停まる
  5. 夕方から夜にかけて散歩をする老人が多いので道幅が狭い道路は慎重に道路脇を注意しながら走る

老いている老人は子どもと同じで自己中心に物事を考える。自分の都合を最優先する。その考え方と傾向を理解することが重要になる。

結論

高齢者がなぜ道路の脇を歩かないのか?横断歩道を渡らないのか?自動車を運転する身になっていつも疑問をいだいている。一般的な大人が考える常識で判断できない理由が老人にある。

老いてくると体や足腰の自由が効かなくなり、自分の都合を優先した歩き方になる。凸凹した歩道、段差がある歩道などを避けて平らな道路脇を歩く。ときには自動車が少ない道路で真ん中を歩くときもある。目的地まで歩いて行く時は交通ルール違反をしても気に留めない。自分の都合がいつも優先される。

老人は子供に戻る。挙動不審な行動を起こしやすい。横断歩道が10m先に見えているのに今いる場所から道路をわたってしまう。交通ルールを守らせようとしても自分の都合を優先した歩き方になる。

老人の交通事故を防ぐには自動車を運転する側に老人の歩き方や考え方を理解して頂いて、老人が前方を歩いていたら注意して走り過ぎることである。