老後の喜びを何に求めるのか?

65歳で年金をもらうことを待ち遠しく思っているシニアは多いと思う。働かなくてもお金が定期的に銀行口座に振り込まれる。シニアにとって年金は不労所得的な収入だ。問題は、金額が生活する上で足りない事だけだ。足りない金額は、働いて稼ぐしかない。働くにしても年齢と健康の壁がある。将来は、収入面でバラ色ではない。

この世で生きている限り人生を楽にしてくれない。 限りある時間で自分なりに余生を楽しむことをする必要がある。ただ時間に流されて生きて行く生活ほど「価値ある時間」を無駄にする。

65歳以降の時間の使い方は、全て自分自身に託される。残りの人生で何に喜びを感じるかは、今からやることで変わってくる。何もしなかったら何も楽しめない。これは確かだ。喜びを感じたい、楽しい時間を過ごしたいと思ったら、その方向でアクションを取るしかない。

子供が巣立った後の夫婦生活は、どのように変わるのか?

子供が二人大人になって独立をした。自宅には、子供が使っていた2部屋が空いた。夕食は、夫婦二人になった。いつも騒がしい次男が一人で生活をし始めたら、家の中がシ~ンとなっていた。会話がいつも夫婦二人の会話になった。子供が巣立つとこうなるんだと。

隣人の夫婦も私たち同様に子供が巣立って行った。家内経由で話を聞くと会話がないという。長年一緒に生活をしてきた夫婦であるためか、会話らしい会話が生まれてこないという。

old couple

なぜ、老人は直ぐに切れて大きな声で騒ぎ出すのか?

老人による問題が多くなってきている。電車の中や店舗で突然老人が切れる騒ぎがニュースになるほどだ。20年前に老人が切れるということでテレビニュースになった記憶はない。なぜ、今、こんな話題がテレビニュースとして取り上げられるのだろうか。

コロナ禍で電車はバスの中でマスクをしていないと老人の一部が過剰反応をしてマスクをしていない人を非難する言葉をかける。これも冷静になれない老人の特徴なのだろうか。

それとも単純に昔よりも今のほうが元気な老人が増えてきているからか?

元気な老人が増えているから切れるのか

残りの人生を楽しむには未知の体験をする、どんな事か?

最近、知人が新しいシニアビジネスを仲間と始めるという。この話をしてくれたときに知人の顔と目は、いつもの彼では無かった。真剣なまなざしと目標を見つけたという顔であった。今までに無い表情に私は驚いた。 

人は変わる! 新しい事に挑戦しようとすると眼差しが輝き始める。残りの人生には何か目標があると面白くなる。新しい経験などをすると今まで見えていなかった世界が見えだす。

彼は65歳まで会社員をしていた。今回初めて起業をした。新しい人生の門出に起業を選択した。起業すると自分が動くと周りも反応する。反応が起きるたびに新しい経験をする。会社員では味わえない経験である。売上が初めてあるとお金のありがたみを肌で感じる。ビジネスを広げようとすればするほど未知の体験をする。それが残りの人生を楽しませる。

なぜ女性は老いてくると都会の生活を求めるのか?

65歳になって気付く事がある。横浜に出勤する途中に道路沿いの公園がある。朝の道路はマイカー通勤で自動車が忙しく走って騒がしい。その騒がしさが嫌でいつも公園の中を通って道路沿いの道を避ける。公園の中は、静かだ。自分が歩く足跡が聞こえる。心が落ち着く。

自然の中で過ごす生活

体が肩コリ、背中のコリ、首のコリ、腰のコリで調子が良くない。そんな状態であると、なぜか、ちょっとした刺激に耐えられなくなる感じがする。耐えられない感じは、体のコリから来ているのか、体の老化から来ているのか、分からない。

若い頃は、道路の騒音などあまり気にしていなかった。還暦を過ぎた体は、知らないうちに外部からの刺激に対する忍耐力を低下させている。老後の生活は静かな自然の中で過ごしたいと私は思っているのだが、妻は刺激がある都会の生活を望んでいる。

個人差はあるが、妻の友人たちは郊外から都内に移り住んでいる。一軒家を売却して都内にマンションを購入し電車で直ぐに行ける繁華街を楽しんでいるという。女性と男性では老後の生活で求めるものが変わってくるのだろうか。