91歳になる義父が嘆いでいた。大学の同級生の90%以上が他界した。生きている親友は、初期の認知症で有料老人ホーム住まい。毎日電話をしてくるのだが、内容はいつも同じことばかり。何度も同じ質問をして同じ回答を電話で答えている。
義父は、足の筋力が衰えているが頭の方は非常に冴えている。義母は背骨の圧迫骨折で現在介護ベッド生活を自宅で送っている。義父と私たち夫婦、そして、長男夫婦が介護支援をしている。義母は85歳。二人共長生きをしている。
あと数年するとどちらかが他界するかもしれない。神のみぞ知るだが、片方が他界すると一人で生活をすることになる、または、有料老人ホームでの施設生活になるだろう。
お一人様の生活は孤独で寂しい!
何かに生きがいを持って追求する生活を送らないと毎日がつまらない。子供たち家族や孫たちと毎日顔を合わす事が無ければ、自宅で一人っきりになる。足腰が大丈夫ならば、どこかに自分の居場所を見つけて暇つぶしをする事が出来るだろう。
友達が沢山居ると自慢をしている人も老人になれば、一人、また、一人と他界して行く。長生きをしている老人は孤独に耐えなければならない。自分が長生きできるかは分からないが、孤独な生活環境になった時にどうすれば良いかを今から準備できる。
私はまだ62歳で比較的若いのだが、孤独な生活環境になった場合にどうするかを考えている。私のこれまでの人生は、一匹狼的な生活が多かった。中学、高校、大学とあっちこっちに動いていたため幼友達という関係が作れなかった。
会社の同僚で友だち付き合いが続いている人は居ない。会社も数社転職している。仕事の多くは、海外が多かった。仕事で仲良くなった人はその場限りのお付き合いで終わる。自分の性格から深いお付き合いが出来ないからだ。
今は一人でビジネスをしているので同僚は居ない。仕事仲間はいるが友達ではない。時間と共に仕事仲間は消えて行く。私は一人でいる生活が多い。そんな生活に潤いを与えてくれるのが家内だ。家内は面白い。一緒に居ると楽しめる。家内は友達であり、人生の伴侶だ。
家内が他界したら、私は本当にひとりぼっちになる。既に一人ぼっちの知人を知っている。何か寂しい印象がぬぐえない。年寄りになると孤独を新しい友達にしなければならない。
私は、これまで生きて来た経験とスキルを使って社会に還元できる仕事を作り、その仕事を追求していきたいと思っている。何かに24時間没頭していれば、孤独と遊ぶ時間が無くなる。
何かに没頭する趣味、奉仕活動、ビジネス、何でも良い。自分が楽しめる事を今から計画し、その下準備をすることだ。伴侶に席に旅立たれたら、他界した伴侶のために残された時間を伴侶の分まで楽しみたい。私が先に他界したら、残った伴侶に私の分までこの世界で楽しんでもらいたいと思っている。
今、私が家内に出来ることは、一緒に居る時間を楽しく過ごすことと家内の老後資金を作ることだ。家内は私のようにビジネスでお金を稼げない。家内の老後のためにお金が自動的に天から降ってくる仕組みを作っている。その仕組みで生まれた収益は、雑所得として取り扱われる。年間38万円以内ならば、何も確定申告する必要が無いが年間の所得が38万円以上になった時、または、私が他界して家内が個人事業主になるならば確定申告をすることになる。
ある程度の収益になったら、家内を個人事業主として税務署に登録させ、青色申告が出来るようにしたい。家内の年金と事業所得を青色申告するのだが、その手続きは知り合いの税理士にお願いすれば良い。彼女は何もする必要は無い。年に1回だけ青色申告をするだけだ。必要経費は発生しないので青色申告は簡単だろう。
私が生きている間は、私が代行して手続きを行えば済む。出来るだけ家内の老後の生活で困らない所得を作り出し貯蓄したい。
今年は、その仕組みが完成する。入ってくる収益も会社員の給与並みになるだろう。あとは、その収益を拡大させれば良いだけだ。
家内は、ピアノという趣味があるので好きなだけピアノを楽しんで老後を生きてもらいたい。そのために必要な資金は今から貯める。家内のためにお金を作るというのが、今の生きがいになっている。