60歳代の子供は両親の介護との板挟み

子供たちが社会人になって一人で生活をし始めた。やっと、夫婦二人の生活を楽しめる年齢(60歳代)になったのだが、数年後に両親の介護が始まるとは思わなかった!もう少し、自分たちの時間を楽しめると期待していたのだが、世の中はそう上手くいかない。

介護が始まると1週間も介護を休む事が出来なくなる。2,3日ぐらいの小旅行などは出来ない事はないが、心が休まらない。私たち夫婦の場合は、家内の母親の介護だ。老夫婦だけの生活を今まで続けてきたのだが、義父が91歳、義母が85歳になった時点で義母が転倒して背骨の圧迫骨折になった。

義母は自動的に介護ベッド生活。要介護5の認定を受けている。義父は、91歳であるが自分の身の回りの事はできるようだ。今回、家内の実家で介護支援をしていたが、やはり、義父が出来る範囲は限定されていた。義母が介護ベッド生活であるがため、料理は自分でしなければならないがご飯を炊いたりするぐらいだ。

老夫婦は二人で一人の生活になる!

足の衰えで遠くにあるスーパーまで買い物に行けなくなる。必要な食品は、近くのコンビニで買う生活が続く。義母が介護ベッド生活に入る前までは、二人で助け合って買い物に出かけていた。二人とも足の衰えが酷くなり、自宅の掃除もしっかり出来なかったようだ。

そんな状態の時に義母が転倒して介護ベッド生活になったため義父一人だけでは対応が出来なくなった。昨年の12月から今まで横浜から東京の家内の実家まで行ったり来たりの生活が続いている。日帰りでの対応は自分たちの生活で負担が大きいので3泊から4泊ぐらいで介護支援をしている。

長男夫婦も大阪からやってきて介護支援をしているが、頻繁には来れないので私たち夫婦が家内の実家で介護支援する回数が多い。私の仕事柄、働く場所や時間をある程度自分の裁量で決められるので家内の実家近くのカフェで時間を見つけて仕事をしている。

住み慣れていない家で介護支援生活をするのは、肉体的に精神的に負担が累積する。

今月から義母をデイサービスに行かせることになった。月1回から初めて月3回までデイサービスのご厄介になるようにアレンジしている。デイサービスでの時間が増えれば、義父の支援が中心になる。主に家内が料理を担当し、私が家の掃除や細々な雑用をするぐらいだ。

いわゆる、生活支援のレベルであるので実家にいつも待機している必要がない。今月の様子を見ながら3月からは、実家での介護支援をする宿泊数を減らそうと考えている。義母のリハビリが上手くいけば、また、老夫婦二人だけの生活ができる。

義母の問題は、食欲があったり、なかったり不安定なことだ。時々、気持ちが悪くなりデイサービスをキャンセルすることもある。介護ベッド生活を卒業するには、普通の食事ができるようになり、体力を回復させて、足の筋肉を元に戻すリハビリが必須だ。まだ、そこまで行っていない。

一度、介護ベッド生活になると元の生活に戻るまで長期間かかる。その間、私たちの生活を犠牲にして義両親をサポートして行くことになる。運が悪ければ、他界する可能性もある。

老夫婦の片方が介護される状態になると家族による介護支援がどうしても発生する。最悪は、介護施設での生活をお願いすることになるかもしれない。一度介護が始まると介護施設にお世話になるまで気を休めることは出来なくなる。私たち夫婦の時間は、それまで止まっていることになる。