「雨が降っている時に傘を貸さない。晴れの日に傘を貸す。」昔から銀行のイメージはこんなイメージだ。消費者にとって味方だというイメージはない。その銀行の存続が危惧され始めている。金利で稼ぐ時代でなくなり、技術革新の大波でフィンテックベンチャーが生まれて来た。効率の悪い運営をしてきた旧制代の銀行組織が変わろうとしている。銀行員のリストラが大手銀行から始まった。
私にとって今の銀行は、取り合えず、セキュリティーの意味合いでお金を置いておく場所でしかない。銀行にお金を貸してもメリットが無い。証券会社で投資信託にお金を回した方が利回りが断然良い。銀行は、今まで消費者と中小企業経営者を馬鹿にしてきた。その付けが今やってきている。賢い銀行員の若者たちは、転職会社に登録し始めた。その勢いが凄いと新聞に報道されている。
直ぐに転職できるスキルと処世術を持っている若手社員は優秀だ。40歳代、50歳代の銀行員は、自分に専門性が無いと売り込みが出来ないらしい。まあ、どの会社の社員も年齢が40歳、50歳代であると転職は難しい。
シニアにとって身近に感じなくなる銀行
息子の友人が金融業界で働いている。息子からの話から想像すると相当ひどい事をやらされているようだ。銀行は消費者を利用して手数料を稼いでいる営業が多い。本来ならば消費者を儲けさせる助言や照会をするのだが、消費者を自分たちの手数料稼ぎのために無理やり損をさせているという。その方針に我慢できなくなり、転職をしたようだ。
銀行は裏のヤクザ
気持ち良い環境で気持ち良いビジネス活動を夢見てきた若者たちが銀行の犠牲になっている。銀行の商いは影のやくざと言われている。サラ金業界が銀行業界に取り込まれ、カードローンで無理やり借りられない人までお金を貸している。シニア層に対しては、老後の不労所得の目的でアパートローンを貸し付けている。
人口減少の時代にアパートを建築するための資金としてアパートローンを勧める。大家さん家業は、人口増加の時代は良いが人口減少の時代はマイナスだ。誰もが大家さんビジネスで儲かる時代ではない。それをシニアに言葉巧みに売り込む。銀行の営業マンは表の世界の詐欺師になって無理やりお金を貸し付けて手数料を取る。
2021年になって急激に店頭窓口からウエブとアプリにシフト
銀行に預けられたお金で運用益を出すビジネスモデルが崩壊したため、銀行はコスト削減の活動を強化してきている。人件費削減で支店を統合し始めている。溢れた人材はリストラや出向になる。これにコロナ禍が後押しをしてどの銀行窓口も事前予約をしないとすぐに受け付けてくれない。
店頭窓口のサービスが以前よりも悪くなり、紙の通帳発行もやらなくなってきた。できるだけ銀行アプリとウエブで対応してもらう方針に変わった。店頭窓口に来たお客さん全員にスマホやウエブを使っているかどうかを確認してくる。スマホを使えるお客さんであるとその場でアプリをダウンロードさせて、登録させる。店頭にはそんな案内役が受付業務をやっている。
インターネットやスマホを使わない、使いたくないシニアはどうするのか?
私はあえてインターネットでお金のやり取りをしていない。銀行のアプリも使っていない。ウエブでやり取りするのは、ソニー銀行のようなインターネット銀行だけにしている。現実の世界で銀行業務をしている銀行は紙の通帳とキャッシュカードでお金の入金と引き出し、送金、振替をしている。
その理由は
- 銀行アプリはスマホにインストールして使うのだが、スマホを失ったり、壊れたり、盗難にあったりしたらすぐに対応ができなくなる
- ウエブはIDとパスワードを忘れたり、マルウエアで盗まれたりするセキュリティ・リスクがあるため使わない
紙の通帳とキャッシュカードで使えるまで使うしか無い。銀行はATMも削減し始めている。このため、シニアはお金の出し入れの利便性を失う。クレジットカードや電子キャッシュが使えるシニアは時代について行けるが、そうでない高齢者が大勢いる。不幸なことに大金を所有しているのがそんな高齢者である。
これからの老人はコンビニにあるATMでしかお金の出し入れができなくなる。銀行の支店やATMマシンまで行くのに距離と時間がかかるからだ。私が使っているソニー銀行はセブン-イレブンのATMでお金の出しれが出来るようにしている。銀行のATMから離れて行っている。
結論
- 「雨が降っている時に傘を貸さない。晴れの日に傘を貸す。」昔から銀行のイメージはこんなイメージだ。
- 私にとって今の銀行は、取り合えず、セキュリティーの意味合いでお金を置いておく場所
- シニアは紙の通帳とキャッシュカード、コンビニのATMで生き延びるしか無い