なぜ、本当のお金持ちと資産家はクレジットカードを使わないのか?

私の知人に代々からの資産家の家族がいる。彼らの生活は質素そのものの生活だ。テレビ番組できらびやかにお金持ち生活を紹介する芸能人を見ると本当の理由は貧乏であったからなのだろう。そのため、お金持ちぶっているのではないかと疑いたくなる。賢い資産家は、自分がお金持ちである事を外部に極力見せない。普通の人のように生活も行動も振る舞う。賢いからだ! 

テレビ番組でお金持ち(成金の人たち)を紹介するが昔からの資産家はお金の匂いを極力させない生活と行動をしている。いかにもお金持ちとテレビでは見せているが、借金をしてお金持ち振る舞いをしている人もいるだろう。世間体を気にする芸能人が多い。

昔からのお金持ちはお金の大切さを肌で知っている。それだからこそ、お金の使い方を知っている。彼らはお金をうまくコントロールしている。成金は「お金がほしい」という強い欲求でお金にコントロールされている賢い貧乏人のシニアはお金持ちのお金管理、使い方を学ぶとお金が溜まりやすくなる。

お金持ちは現金主義が多い!その理由は

下記の内容は、プレジデントオンラインの記事からの引用である。

「お金持ちの人たちはだいたいがカードを嫌う。分割払いもNGだ。一括の現金払いを好む人がすごく多い。カードを使わないメリットの第一は、現金で「感謝の気持ち」を人に与えることができることだ。第二には、出費の大きさを肌で感じることができるという点。そしてすぐに財布が軽くなるという実感があるので、無駄なものを買わなくなる。だから、お金持ちにはお金が貯まる。これが善循環。お金の法則を守る人には、どんどんお金が集まってくるわけだ。」

この内容は100%同感である。

現金で「感謝の気持ち」をお店や製造者に伝えられる。現金ほどインパクトは強い。クレジットカードであると金額の大小の感覚が分からなくなる。400万円のトヨタプリウスを買うときに現金で支払うインパクトは強烈である。プリウス販売店の方が、現金ではなく銀行振り込みかクレジットカードにしてくれないかと頼んでくるほどだ。

賢いお金持ちは現金の使い方を知っている

普通の生活をしているお金持ちは日常生活で使う通貨を現金だけにしている。クレジットカードなどは万が一のときの決済手段という認識に立っている。財布の中身を見れば今日使えるお金が直に分かる仕組みで自分の欲求を自制している。現金を財布に入れて持ち歩くことでお金をコントロールする習慣を身に着けている。

特別な趣味嗜好がない限り1日に使うお金は限られる。財布に数万円入れておけば、1日を過ごす上で支障は生まれない。コロナ禍で外食や飲食が制限されるとますますお金を使う用途が少なくなる。現金以外でお金を使うのは旅行である。こんな時はクレジットカードを使う。ホテルでの支払い、高級なレストランでの飲食、レンタカーの支払いなどである。

現金である紙幣や小銭は自分の手でその存在を感じ取れる。目で見て数えることも出来る。財布を眺めて残高をざっと掌握できる。お金を持っているという感覚を頭の中に意識付けられる。そんな感覚を賢いお金持ちは大切にしている。クレジットカードやスマホアプリでのキャッシュレス決済ではこのような感覚を味わえないため、知らないうちにお金を使い過ぎてしまう。

物理的な現金自体がお金を使う行動を抑制する効果がある。お金持ちはその効果を知っている。

クレジットカード、スマホアプリでのキャッシュレス決済は便利だが危ない!

私はものを買う時にクレジットカード、スマホアプリでのキャッシュレス決済、現金を金額に合わせて使い分けている。

  1. クレジットカード・・・10万円以上の買い物
  2. スマホアプリでのキャッシュレス決済・・・1000円以下の買い物
  3. 現金・・・1000円以上から10万円未満の買い物

若い人たちは現金を持たないでクレジットカードやスマホアプリでのキャッシュレス決済を使う人が多い。確かに便利で早く終る。支払いログも後でスマホや明細書で見れる。どこで何を買ったかを記憶する必要がない。問題はお金の重みを肌で感じなくなることである。

財布から出す現金は目で使うことが出来る残金を確認できる。物理的に紙幣や小銭コインが財布から減って行く。現金がなくなると買いたい物があっても買えないから我慢する。自然と制限が強制的に生まれる。クレジットカードやスマホアプリでのキャッシュレス決済でも使える金額制限を設定できるが、現金ほどの物理的な自覚を呼び起こさない。

お金持ちは財布の中にあるキャッシュを見てお金の使い方を考える。欲しいものが衝動的に見つかっても財布の中を見たらお金が足りないことに気付き、衝動買いの誘惑に乗らない。クレジットカードや電子決済サービスでのお金の使い方は衝動買いを簡単に可能にしてしまう便利さがある。それがリスクである。

お金の使い方を上手にコントロールできる人ほどお金持ちになる。お金の奴隷になる人はクレジットカードや電子決済サービスを使いまくる。ローンの上にローンを重ねる。この結果がどうなるかは頭で認識していても、今の欲をすぐに満たせる便利さで負けてしまい無駄なお金を使う。

お金の使い方をコントロールできない人は現金主義に戻るべきである。それが無駄遣いを止める。

結論

私の子供たちにはお金の奴隷になるなと教えた。バビロンの大富豪」という億万長者になった人が座右の書にしている本を買い与えて読ませた。1920年代に書かれた名著である。これから老後の生活を始める人、まだな人も一度読んで実践する事でお金の奴隷にならなくて済む。

クレジットカードやスマホによる電子決済サービスはお金をコントロールできない人をお金の奴隷にするツールである。この事を忘れないで欲しい。

本当のお金持ちはクレジットカードやスマホアプリでのキャッシュレス決済サービスを日常的に使わない。その理由は無駄なお金を使わせる道具であるからだ。賢い貧乏人のシニアはそれを取り入れる生活習慣を身につけるべきである。