老人はマッサージチェアーを買ってはいけない!

先日、ケーズデンキで体験マッサージチェアーを試してみた。パナソニック製のマッサージチェアーが目立っていた。16分間の全身指圧モードで試してみた。価格が、46万円ぐらいであった。結構高い。マッサージチェアーは、医療機器なので安全性と効能が一番の心配事だ。

私の第一印象は、46万円投資するならば60分3000円の人間による指圧マッサージサービスを153回利用したほうが断然お得だ

コミュニケーションが出来ない機械のマッサージチェアー

老人の体は、筋肉と骨の強度が弱くなっている。筋肉運動をしている私でも体は老化している。スポーツセンターで2時間筋肉トレーニングをした。その後にマッサージチェアーを体験した。筋肉トレーニングの後は固くなった筋肉をほぐす必要があるからだ。パナソニック製のマッサージチェアーは、マッサージする力が強すぎる。

リモコンで力具合を調整できるが、初めての老人は調整できないので初期設定の状態で全身マッサージを受ける事になる。体がマッサージチェアーで固定されて圧迫感と拘束感があった。この時点で不安が高まった。何かあったら逃げられないという不安だ。機械の力は強い。

足の裏を指圧するローラーが痛い。背筋の脇の筋を押し付けるローラーも痛い。一瞬、体を浮かした。パナソニック製のマッサージチェアーは人間の体に与える力の強度設定が強すぎる。老人の体であったら、筋肉に損傷を与えるくらいだ。実際、私の右側の筋肉が痛んだ。3日間炎症を抑える湿布をしていた。

機械に話しかけることはできない。人間の指圧師・マッサージ師であればお客の顔を見て力の加減を調整してくれる。機械は一方通行でマッサージする。これが怖い。間違った使い方をしたら機械に襲われることになる。人間の状況を見て力ぐらいを自動調整が出来ないマッサージチェアーは、製品ではない。

16分間のお試しマッサージチェアー体験であったが、私の印象は絶対にマッサージチェアーは買わないという結論だ。怖さが生まれて筋肉を傷めてしまった。高価なマッサージチェアーであるだけに老人には負担が多い。何らかの病気がこれで改善されるという保証があれば良いが、そんなものは無い。今のマッサージチェアーの性能では、人間のマッサージ師を越えることは到底できない。 

多くのマッサージチェアーは購入後2,3か月で使われなくなるのではないだろうか。機械であるので、ある日ある時に故障する。修理代も発生する。電気代も発生する。部屋のスペースを取る。その上に目立った効果がない。

人間によるマッサージは、効果を感じ取れる。重かった体が軽くなる。目の疲れがなくなる。肩甲骨あたりが詰まっているような感じが消える。機械のマッサージチェアーではこのような効果を感じなかった。

今日の朝日新聞の中に1面全体のマッサージチェアー広告があった。高価なマッサージチェアーを新聞の広告で買う人がいたならば、その人は必ずだまされる。買って損したと思うはずだ。機械は、機械だ。人間以上にマッサージを出来る性能にまだまだ達していない。これは確かだ!

だから、

決して、価格が少しぐらい安くても機械の大型マッサージチェアーを買ってはいけない