会社組織での仕事から離れてあっという間に19年が過ぎてしまった。自分で始めたビジネスで自活というものがどういう意味を持つかが体験できている。60歳・65歳定年でこれからの人生をどのようにしようか迷っているシニアならば、私の体験が参考になるだろう。
一度、会社組織から離れて好きな事を始めると他人の監視下で以前のような仕事感覚で働けなくなる。精神的に制約された労働環境に適応できなくなるからだ。一般的に言われることは定年退職で現在の会社を離れる時は必ず直ぐに次の会社で働けるように準備する。再就職先の会社探しで何ヶ月もブランク期間があるとビジネス感覚が鈍り、不規則な生活習慣が身についてしまう。
一度、独立して働き始めると鳥籠から飛び立つ鳥のような気分を味わい他人の会社で働くのがバカバカしくなる。もし働くならば自分で働く期間を区切って目的を持って働くという考え方になる。19年間も会社組織から離れて自営業をしているともう二度と他人の会社組織で働けない。精神的に拒絶する。
どうしても他人の飯で生計を立てる必要があるシニアならば、ブランク期間をできるだけ開けないで組織から組織に移ることである。自由に遊ぶ時間がある生活が続くと元に戻れなくなる。
鳥かごから放たれた「あなた」
結論から先に!
一度、自分でビジネスを始めると余程のことが起きない限り二度と組織の中で精神的なストレスを感じながら働き続ける事ができなくなる。1年以上組織での働き方から離れたシニアは、自由な生活に慣れてしまう。組織に戻れて働き出しても今まで以上の精神的な緊張が続く。それが我慢できなくて会社を辞めてしまう。
この緊張感に耐えて組織で仕事が出来れば良いのだが、1年以上のブランク期間があると上司からの指示や同僚との仕事で抵抗感を強く感じて組織の中で働くのが辛くなる。私の知人は自営業が失敗して会社に再就職をしたのだが半年後に辞めてしまった。そして、また、新しいビジネスを始めた。
60歳・65歳定年で会社に残れるチャンス(随時契約社員)があるのならば、ここで決断をしなければならない。会社組織で仕事を続けたいのならば、躊躇なく随時契約社員として働くことだ。もし、1年間ぐらい好きなことをしたいならば、自分でビジネスを始める勇気と準備をすることである。
65歳で会社を離れてまた会社組織で働こうとした時も同じ状況になる。1年以上のブランクは組織で仕事するという感覚で違和感を覚えるようになる。その違和感が大きな壁となって組織で働くのが辛くなる。
65歳以降の生活をどうするかを良く考えること
多くの会社員は65歳以降に仕事を探そうとするが、見つかるのは自分が求めるような仕事ではない場合が多い。組織の環境で長く仕事を続けていると自分でビジネスを始める時の勇気と経験が乏しいため、無職で何もしない老後の生活が始まる。
組織環境からくるストレスから逃れて働くには、歩合給で給与が支給される営業職が良い。営業職は自分の自由度が高い。問われるのは売り上げという数字だけ。売り上げさえちゃんと出していれば、組織にいても組織からくるストレスにやられない。
営業の仕事は若い頃に営業経験があると抵抗感がない。やり方を知っているからだ。技術屋が営業を始めてやり始めるとお客さん探しと断れ続けに耐えられなくなる。早いうちに成功体験をすれば、それが営業の基盤になる。営業に困ったら、こちらのサイトで学んでください。
自分のセカンドキャリアは新しい体験を求め、学び直しの仕事が良い
60歳、65歳はまだ若い。今の世の中は人手不足なのだが、人手が不足している業種が魅力的でない場合が多い。誰もが嫌がる仕事や業界である。シニアのセカンドキャリアは自分の得意分野で開拓するか、新規の分野で新しいキャリアを作り直すしかない。
自分の得意分野、職務経験が豊富な分野で仕事を見つけるのは難しい。一番簡単の方法は自分の得意でビジネスを始めることである。起業である。その勇気がないシニアは誰もが嫌がる仕事に甘んじるか、全く新しい分野での仕事を一から学ぶ旅に出るしかない。
新しいキャリアは新しい知識が必要になる。その意味で専門的な知識を集中して学ぶため1年、2年ぐらい専門学校や大学に入学してみる。再就職先は学校の斡旋で見つかりやすい。
結論
60歳・65歳で定年退職したシニアが注意すべきことは再就職先が見つかるまでのブランク期間を長くしないこと。規則的な生活が出来た組織から不規則な生活に移るため今までのビジネス感覚が薄れる。ビジネス情報も自分で探さないと入ってこない。
1年以上自由な生活をすると制約される組織の環境に適応できなくなる。籠で飼われた鳥が空に放たれた状態になると自由な生活が身について元に戻れなくなる。3つの選択肢がある。
- ブランク期間が無く上手く次の再就職先に転職する
- 得意な分野で起業する
- セカンドキャリアを作り出すために専門学校や大学に入り、新しい知識を学ぶ。