シニアは東京五輪オリンピック大会ボランティアでどう参加、働くべきか?

東京 2020 オリンピック・パラリンピック競技大会が下記のスケジュールで開催される。

◆ 開催日程
オリンピック競技大会:2020 年7月 24 日(金)~8月9日(日)
パラリンピック競技大会:2020 年8月 25 日(火)~9月6日(日) 

この東京オリンピックをサポートするボランティア募集が9月中旬から始まる。ボランティア応募ページは、特別応募ページが別途開設される。現時点(2018年9月5日現在)では、まだ、応募が出来ない。

東京五輪オリンピック大会ボランティアについては、色々な批判が出ている。「ブラックボランティア」、「やりがい搾取」とかだ。こんな批判が出るのは、ボランティアは無償ではないという事が知られているからである。

応募条件と待遇を見て見るとこんな批判が生まれても不思議ではないと思える。

時間が自由に使えるシニアは、どう参加して働くべきか?

まず、東京オリンピックボランティア募集ページでどの様な条件でどのような活動をするかについて理解していただきたい。自分の体力とスキル、そして、熱意で応募が出来るのかどうかを判断する必要がある。

私のように60歳代以上のシニアにとって今回のオリンピックが人生最後のチャンスになる。健康で体力があり、時間の融通が利くからだ。問題は、ボランティア活動をする上で拘束される時間労働環境である。

1日8時間、10日間のボランティア活動が出来る方になる。シニアでも何らかの仕事をしている人は、まず、無理だろう。今年のような猛暑になれば、健康で体力があるシニアと言えども体調を崩す。炎天下の下でボランティア活動をするには、健康リスクがある。室内で開催される競技が多いが、屋外でのボランティア活動も多い。オリンピック会場一覧を見てほしい。

オリンピック会場に近い地域に在住していれば、交通と宿泊の問題はない。提供するスキルによっては、例えば、語学力を使ったアテンドや案内などでは、在住地域よりも遠い場所でボランティア活動をすることになる。

政府は、学生と元気なシニアの労働力を期待しているようだ。

私は自営業者でインターネットビジネスをしているので仕事による制約は少ない。横浜市に在住しているので都内の会場への交通も問題はあまりない。健康で体力もある。現時点では、取り合えず、応募だけはしてみる。応募しても受け入れてくれるかどうかは先方次第。英語力とインターネット関連のスキルが売りだ。

シニアにとって1日8時間の労働をどう考えるかだろう。炎天下のボランティア活動は遠慮するはずだ。室内で負担があまりないボランティア活動を希望するだろう。そんな考慮が運営側で出来るかどうかだ。

ボランティア活動で渡されるユニホームやグッズは、記念品でしかない。東京オリンピックが終わったら二度とそのユニホームやグッズを使う事は無い。ボランティア活動で生まれる報酬があれば、動機付けも強まる。無報酬で1日8時間、10日間の労働は、働いている社会人にとって応募するのは無理だ。

現時点で色々な批判が出ているのはまだ時間があるからだ。募集状況で期待した人数と人材が集まらなければ、募集条件を変更せざるを得ない。それでどうなるかだ。その意味合いでは、まずは、応募して見る事だ。シニアには、自由になる時間がある人が多い。何か社会に還元したいという思いも強い。

2020年の東京オリンピックボランティア活動は、冥途の土産になるかもしれない。

この記事「シニアは東京五輪オリンピック大会ボランティアでどう参加、働くべきか?」のポイントは、

  • 東京オリンピックをサポートするボランティア募集が9月中旬から始まる。政府は学生と元気なシニアの労働力を期待している。
  • ネットでは、無報酬の労働であるため「ブラックボランティア」、「やりがい搾取」という批判が出ている。ボランティア活動はいつも無報酬ではない。社会はボランティア=無報酬と洗脳されている。無報酬と有償があるという事を理解すべきだ。
  • シニアにとって2020年の東京オリンピックボランティア活動は、冥途の土産になるかもしれない。