シニアが仕事を探すときに求められることは何か?

昔の私は美しかった。おばあさんになった女性はこう思っているはずだ。お爺さんも同様に若い頃の自分は体力があったと。60歳を過ぎて新しい働き場を探そうと動くのだが、どの会社も健康と体力について聞いてくる。

もし年齢が65歳を過ぎていたら、自分の何をアピールしたら職探しで有利になるのだろうか。再雇用で65歳まで元の会社で働いてきたが、65歳になったらお払い箱になったというシニアが溢れている。年金受給の年齢になり、1年ぐらい体を自由にさせて考えようと思うのが自然なのだが、私はオススメしない。

1年間目的のない生活を送るとビジネス感覚がどんどん失われていく。業界情報も古くなり、最新のトレンドから遠のく。現役時代に触れていた情報が自動的に入ってこない生活になると時代に取り残されていく。もし、1年間を第二のキャリア作りに使うならばそれなりの成果を生む。

シニアの職探しは考えているほど楽ではない。

希少価値がある古い技術で活用できる「場」を見つければシニアでも起業が出来るのでは?

ビジネスクリエイティブヨコハマ勉強会「BtoC toBへの挑戦」に参加した。

「ビジネス クリエイティブ ヨコハマ」とは

企業の強みとクリエーターのアイディアを結びつけ、ビジネスに新しい付加価値を生み出していくことを目的とする横浜市の事業。

参加者を見ると若い人よりもシニアの人が多かった。多分、中小企業(町工場の経営者)の社長さんとシニアコンサルタントたち。横浜市は、経営者とクリエイティブなデザイナーやProducerをマッチングさせて新しい製品を作り出そうとしている。

シニア起業を考えている人たちもいる。

夫が亡くなると妻だけの国民年金で生きていけない

旦那さんが60歳を過ぎても働いてくれれば、生活は確実に維持が出来る。夫が働くのを止めて年金だけで生活し始めると食べて行くには問題が無いが生活に余裕が無くなる。夫が他界すると妻の生活は、貯蓄を切り崩しながら夫の遺族年金と自分の国民年金だけで生活をすることになる。

貯蓄に余裕が有る人ならば、遺族年金と自分の年金だけで何とか生き長らえるがそんな人は一般大衆にはいない。多くの夫に先立たれた奥さん方は、生活保護に頼るか、子供のお世話になるしか無い。

旦那が妻に今やれることは妻にお金が入る仕組みを作ってあげることだ!

若い人のキャリアは本業と副業のパラレルキャリアに成って行く

先日、エンジャパン主催のパラレルキャリアセミナーに参加した。若い人たちの新しいワークスタイルを模索している。渋谷のFabCafeで土曜日朝の9時から11時までのセミナーであった。シニアは私だけ。集まった若者たちは、現役の会社員だ。バナナマフィン、オレンジジュース、ホットコーヒーとアイスコーヒーが用意され無料で提供された。 

将来に不安な若者たち。不安と言うことならば、シニアも同じだ。シニアには若さと体力と時間がない。 

パラレルキャリアとは

シニアが労働者として働くには時代の流れについて行かないとだめ!

60歳から70歳の間は、何かして働いていれば世の中の動きに気を遣う。これが、70歳を越えて仕事をやらなくなったら世の中の流れから置いてきぼりになる。現役を退くと現場の様子が手に取るように分からなくなる。ビジネス感覚も鈍くなる。シニアの引退は、体と精神面でマイナスだ。

多くのシニアは、仕事場から離れざるを得なくなる。働きたくても継続して働かせてくれない。知人の会社は、定年退職の年齢を65歳から70歳に変えたという。多くの企業は、まだ、65歳まで継続して正社員として働けない。契約社員として年間更新される雇用形態が多い。

定年制度を無くせば、シニアも継続して働く機会が生まれるかもしれない!