スマホをシニアはどう見ているのか?

60歳代中心にスマホが浸透してきている。電車の中では、若者中心にスマホで音楽を聞いたり、ゲームをしたり、LINEで会話したりしている人が多い。携帯電話全盛の時もメールを読んだり、音楽を聞いたりで同様の風景であった。どちらの時代でもシニアは最新の機器に追いついていない。

そのため、

 電車の中では、本を読んだり、居眠りをしたりしている。不思議なことに漫画本、週刊雑誌、新聞などを読んでいる人がほとんどいないことだ。

電車の中を観察すると時代の流行が見える

ノートパソコンが流行の時、電車の中でノートパソコンを開いて何やらやっていた会社員が目立った。今は、少ない。圧倒的にスマホが電車内で乗客の関心を独占している。私もスマホを持っているが、座れた時はメールやSNSを見るときがあるが時間は短い。

スマホはノートパソコンを兼ね備える機能を持ち始めたため、通勤時間帯で情報収集という仕事ができてしまう。便利なツールをうまく使っている若者が多いが、電車の中の風景は異常だ。誰もがスマホの画面に吸い込まれている。

電車の中で歩きスマホは生まれないので怪我をするリスクはないが、スマホを手に持って離さない姿は私の目から見れば異常だ。目が疲れないのだろうか、首が疲れないのだろうかと思う。

私が若い頃は、Walkman、Discman、ラジオ、新聞、文庫本、漫画本、週刊雑誌などで電車の中の時間を過ごしていた。今は、スマホ。スマホは、音楽が聞ける、動画が見れる、漫画も読める、ウエブでニュースが読める、ラジオも聞ける、テレビも見れる。スマホ一つですべてのメディアをカバーしてしまう。

電車の中でスマホを持っていない人を探すの難しい。

シニア男性にとっては、スマホはエーリアンだ。携帯電話のように電話をかける、メールの送受信など単純であればなんとかなるのだが、LINEやFacebookナンテものはさっぱり分からないというのが現実だ。多くのシニア女性は、友達がLINEを使っているので仲間外れにならないために携帯電話からスマホに乗り移る。シニア男性にはこのようなニーズはない。

この5年以内にスマホからVR端末(バーチャルリアリティ)をかぶっている若者たちを電車の中で見ることになるだろう。スマホも軽く、薄く、折りたためる端末になるだろう。

電車の中での暇つぶしにスマホはうまくハマっている。若い女性はスマホで音楽を聞きながらスマホゲームをやっている。70歳代、80歳代の老人にとって理解し難い現象だろう。

シニアは、パソコンを学ぶよりもスマホを学んだほうが実用的だ。スマホで最も人気な機能は、地図や道先案内だ。私のような方向音痴にとって地図や道先案内アプリは非常に助かっている。老人にとって今どこにいるかがわかる地図案内は今まで経験したことがない体験になる。

旅行に行く時にも役に立つ。電話やメールはやらないが、地図や道先案内は誰でも使う。道に迷えば、目的地まで行く道順を画面と音声で教えてくれる。便利なツールをうまく使える高齢者が増えてくれば、若者との会話で共通点が見つかるだろう。