私は、現在、経営支援NPOクラブというNPO団体の会員になっている。このNPO団体に所属して4年が経過した。NPOでの活動は、自営業の傍らにする活動であるため深入りはしていない。体3分の1ぐらいをNPOの活動に突っ込んでいる感じだ。先日、札幌までNPOから依頼されて出張してきた。他のメンバーと一緒に北海道の中小企業支援のための相談会を開いたのだ。
プロジェクトリーダーがこの仕事を全てを取り仕切り、北海道中央会の要望に答えるよう進めて行く。そのメンバーとして札幌まで出張をした。私の役割は、IT分野での支援である。本業の分野であるので、余分な負担はあまりかからない。経験と知識から支援するだけだ。
この仕事をやりながらNPOで活動している他のメンバーの様子を観察していた。皆さん、73歳以上の方々で私よりも10歳以上年上のシニアたちである。
NPOではプロジェクトに参加しているシニアほど新しい友達や知人が作れる!
プロジェクトリーダーはNPOが受けた依頼を実施する会員を構成してプロジェクトチームを作る。目的にあった経歴やスキルを持った会員を探し、プロジェクトリーダーが該当会員にコンタクトを取りメンバーに取り込んで行く。その要請を承諾したメンバーがプロジェクト・メンバーとして活動する。
NPOのプロジェクトに参加すること
私が参画したプロジェクトは最終的に相談会に来た北海道の中小企業を支援する活動まで含まれていた。そのため、多くの時間が相談会のあとに取られる。片手間にデキる仕事ではないことが分かっていたので相談会のみという条件で承諾した。
プロジェクトリーダーは、活動内容に適したメンバーを再構成して依頼された支援活動を行う。NPO団体で口コミで適任者を割り出してコンタクトを取り、プロジェクトメンバーにして行く。支援する会社によって適任者が代わって行く。
NPOでのプロジェクト活動を観察してプロジェクトに関わったシニアたちの交流を感じた。一つのプロジェクトに関わると数ヶ月単位で仕事をすることになる。知らない会員でも自然と気心が知れる仲間になっていく。一社につき担当がメインとサブ2名が付く。一緒に同じ仕事をしていれば、毎回打ち合わせで顔を合わして時間を一緒に過ごすことになる。
新しい友達・知人は、同じ目的で汗水垂らして仕事をすることで生まれる。 NPO団体では、多くのプロジェクトが進んでいる。新しい友人・知人を作りたいシニアならば、一度、そんなプロジェクトメンバーになれば簡単に新しい友人や知人をNPO団体で作れる。プロジェクトに入らないで月1回開催される定例会に顔を出すだけでは、残念ながら新しい友人や知人は作れない。
色々なプロジェクトに参加した経験が多いシニアメンバーほど新しい友人や知人をたくさん作っている。そんな構造を私は、今回のプロジェクトに参加して理解できた。
同じメンバーと顔を合わす機会を増やすこと
どんな団体でも活動に参加するたびに顔を合わして会話する相手ができると「顔見知り」の関係になる。この関係が発展すると知人や友人と変わっていく。NPO団体では親密になる機会がプロジェクトという活動内で生まれる。プロジェクトメンバーに慣れば必然的に同じメンバーと顔を合わしてプロジェクトを進めていく。その過程で参加メンバーと触れ合う機会が増える。
私を含めて会社を卒業したシニアは自分から積極的に交流を求めないと新しい知人や友人は生まれてこない。知人や友人との関係は定期的に顔を合わして交流が行われないと自然消滅する。その意味合いで定期的に顔を合わす団体の活動に参加することで新しい知人や友人を作れるようになる。
プロジェクトという仕事はより少人数で行われるので新しい人間関係を作りやすい。気が合う人と巡り会えれば友人になりやすい。孤独で困っているシニアは興味がある団体に参画して積極的に活動をすればするほど孤独から逃げることが出来る。
結論
- 新しい友人・知人を作りたいシニアならば、NPO団体や類似の団体に参加して定例会以外のプロジェクトで活動することである。定期的に顔を合わす機会が増えて個人と個人との距離が縮まっていく。積極的に団体での活動に参加することで新しい人達との触れ合いが自然と増えてくる。