若いときに健康について友達と会話した事がない。皆健康であったからだ。61歳になってお付き合いがある人は皆シニアの年齢になっている。会う度にお互いの健康を気遣う。親しくない方には自分の健康について話しにくい。
健康と言う言葉は、老いを感じるにつれて意識の中で暴れ出す!
シニア人口が増えるに従いテレビ番組も健康寿命を延ばす内容になっていく!
3月7日(月曜日)夜8時から:テレビ東京の番組「主治医が見つかる診療所」があった。今回のテーマは、「いくつになっても超元気な名医の健康法」という物であった。3人の登場人物のうち、鎌田實医師(諏訪中央病院 名誉院長/内科)の健康法に目が行った。
どの医師にも共通しているのは、食事、運動、ストレス発散の3つだ。
鎌田医師は足腰を絶えず鍛えている。足腰は使わないと怠けて動かなくなるからだ。歩く事を意識的しているという。老人になると食が細くなると言われる。彼の朝食はバイキングだ。野菜から始まってお肉まで。色々な食材を沢山食べている。体を動かしているから食欲が出る。食が細いと体のエネルギーも細くなる。よく食べる人はエネルギーが体に残る。
彼は、健康に良い脳内ホルモン"オキシトシン”を意識して行動している。オキシトシンが十分に分泌されると、脳の疲れがとれるだけでなく、体をも健康にすると言う。彼は、自分以外の人の事を考えて行動することで幸せ感を感じオキシトシンの分泌を促している。
困っている人を助けると凄く幸せ感を感じる。そんな時にオキシトシンは分泌される。幸せ感を感じているときほど脳の疲れや心のストレスが癒やされる。オキシトシンのホルモンが関わっている。
何かに没頭できる趣味や仕事を持っているとストレスが発散される。没頭すると些細な事を心の外にはじき出す。人間、何かに集中しているときほど快楽を感じる。面白いものだ。いやいややる仕事は疲れやストレスを感じるが、好きの事は心が躍る。
前向きに生活をしているシニアと話をするとポジティブ思考が乗り移ってくる。
彼があんな素晴らしい事をしているならば、俺も対抗してこんな事をやってみようというように!目的を持って自分の生活を送っているシニアは、それが会話に出てくる。生きているだけ、時間を潰しているだけのシニアは、悩む事が沢山あって顔が沈んでいる。健康状態もその悩みの1つだ。
自分の健康は非常にパーソナルな事だ。寿命に関わる場合が多い。60歳代から70歳代には大腸ガンが発症する確率が高い。健康を気遣うシニアは、人間ドックを毎年受けるべきだろう。早期発見が結果的に健康寿命を延ばすからだ。大腸内視鏡検査でないと大腸ガンは分からない。健康なときに検査をやらないと手遅れになるという。
最近、予防医療という言葉を耳にする機会が増えた。
先日、治療を受けた歯医者さんから葉書きを頂いた。治療といっても歯石を取って歯を綺麗にして頂いただけだが。虫歯になってから歯医者に行くのは手遅れだという事だ。予防医療は、虫歯になる前に虫歯になる危険を察知して予防する治療だ。今回の葉書は、定期的に歯の状態を見せに来て下さいというメッセージだった。
事前に体の健康状態が分かれば、早期に対策が出来る。予防医療はシニアにとって健康寿命を延ばす鍵になる。