筋肉は70歳以降に激減する。筋肉を刺激するような運動や活動をしていないシニアは、大きな筋肉がある足から筋肉を失っていく。歩くのが辛くなる、脚を上げるのが難しくなる、長時間歩くのが出来なくなるという老化現象が足に出てくる。筋肉は生活環境に順応する。70歳を過ぎたシニアの生活は、定期的な運動をしていなければ、自宅周辺を歩くぐらいだ。
体の筋肉を積極的に刺激するような活層をしていないため、使われない筋肉は失われていく。風邪で1週間ぐらい寝ていれば、足の筋力が落ちていることが分かるはずだ。仕事をして動き回っている人は、自然と足を使っている。駅の階段の昇り降り、営業での外回りなど体を使う。
仕事をやめた70歳代のシニアは、急激に体を動かすことが毎日の生活でなくなる。楽な生活に筋肉は適応する。余分な筋肉はなくしていく。そんな生活が続く内に体全体の筋肉量が減って行っていることが体感するようになる。以前出来た動作が出来なくなると言った現象だ。
63歳の私は、筋トレを30年以上続けている。"Good in Shape” 健康的な体型を維持するためだ。老化現象で猫背になったり、体が枯れていったり、弱々しい歩き方になったり、血色が悪い肌になったりする。それを予防する意味で筋トレは役に立っている。
筋トレで筋肉を貯金出来ることを知っているだろうか!
70歳の元会社員と漁師を比較してみる。会社員は漁師と違って重労働の仕事をしていない。当然、体力と筋力は普通の仕事をするときに必要な筋力で十分である。漁師は、そうは行かない。朝早く起きて漁を準備をして、船出する。体力勝負の仕事だ。体力と筋力は、長年鍛え上げられている。70歳で引退しても体力と筋力は会社員ほど急激に衰えて行かない。
加齢による筋肉量の減少は、個人差があまりない。当然、筋肉量が多い人ほど筋肉は多く残り、日常の生活で不自由はしない。筋肉量が少ない会社員は、漁師よりも早く筋肉の減少による体力不足を感じ始める。
”75~84歳の高齢者の歩く速さと10年後の生存率を調べた最近の研究で、歩くのが速い人は長く生きられることがわかってきました。歩行速度は筋肉量と関係しているため、筋肉の量が多いほど長生きできることを表しています。(NHK健康CHから引用)”
(引用先:高齢でも筋肉は増える!効果的な運動とコツとは?)要介護の高齢者を対象に1時間の運動を週3回行った調査:1年間で筋肉が5.5%増加。
60歳代のシニアは、まだ、仕事をしている人が多い。仕事をしていると普通の生活で筋肉を使うことが多い。活動的に動き回っている人ほど筋肉量の低下に気が付かない。筋肉を毎日刺激していないシニアは、筋力の低下をより早く感じるようになる。1年に1%ずつ筋肉の量が減っていくと言われる。10年経過すれば、70歳の時、60歳の時の筋肉量が10%減っていることになる。
定期的に運動をしているシニアは、全体の筋肉を刺激しているので筋肉の量を維持、または、増やすことが出来る。70歳になった時に筋力の低下を感じないようにするには、今から筋トレや運動を定期的に行う生活習慣を身につける必要がある。
筋肉は、普通の生活で使うよりも負荷が高い刺激を与え続けると成長する。筋肉の量が増加する。長年鍛え続けた筋肉は急激に減少しない。急激なダイエットで体重を減らすとリバウンドして体重が戻るような現象は起きない。70歳前のシニアならば、今から時間を掛けて筋肉を鍛え続けることだ。
筋トレ、または、継続的な運動は、健康長寿を助ける事が証明されている。60歳を過ぎたシニアであれば、もう、待ったなしでスポーツジムに通いはじめるべきだ。
私は、70歳を迎えた時に筋肉の衰えで不自由な生活をしないように筋トレを続けている。お陰様で人間ドックでは何も問題がない。血圧も正常。体重も適正範囲である。風邪も10年以上引いていない。薬を飲むことが少ない。食欲旺盛である。体格は、63歳よりも若い逆三角形の厚い胸の体型である。ベンチプレスで83キログラムのバーベルを何セットも上げれれば、自然とそんな体型になる。
筋トレをすると傷んだ筋肉細胞を修復する時に成長ホルモンが分泌されると同時に免疫機能も強化される。これが新陳代謝をアップさせる。体に良いことをシニアは今から始めるべきだ。
この記事「70歳以降の健康維持対策で週2回の筋トレを続けている」のポイントは、
- 筋肉は70歳以降に激減する。筋肉を刺激するような運動や活動をしていないシニアは、大きな筋肉がある足から筋肉を失っていく。
- 老化現象で猫背になったり、体が枯れていったり、弱々しい歩き方になったり、血色が悪い肌になったりする。それを予防する意味で筋トレは役に立っている。
- 筋トレ、または、継続的な運動は、健康長寿を助ける事が証明されている