健康食品だけでは筋肉は作れない

健康食品は薬ではない!健康食品を定期的に食べれば、薬でも治らない病気が改善されるような印象を広告で表現している。特に、老人の筋力低下を回復させるような健康食品が目立っているが、いちばん重要な要素を強調していない

筋肉は体を鍛える運動を継続して行わないと作られない。筋肉形成で活用される健康食品だけを食べても筋肉は作られない。体に取り込んだ材料が使われないまま体から出ていってしまうだけだ。

サルコペニアになりかけている、なっている、不安に思っている老人は健康食品を食べれば筋肉が出来てくると新聞広告で思い込ませられる。健康食品であるので即効効果はない。効果がないと分かるまで長期間その健康食品を買わせられる。

健康食品に頼る前にやるべき事が!

筋肉を失うことで体力が落ちる。体力が落ちると自分で動く活動が減っていく。活動が減ると食欲も落ちる。全てが悪循環になって低栄養状態の体を作ってしまう。

筋肉を作るためには、筋肉が作られるための善循環を作る必要がある。

筋肉が作られる善循環

筋肉が作られるトリガーは、筋肉を普通の生活以上に使うことである。普通の生活で使う筋肉は、老いて来るに連れて筋肉を使う負荷が下がっていく。60歳代の時に運べた20キロの荷物が70歳代になると10キロに下がる。普通の生活で使う筋肉の負荷では、筋肉は増えていかない。体の筋肉は生活環境に順応していく。筋肉をあまり使わない、楽な生活を続けると筋肉の量が楽な生活環境に合わせられて減っていく。

筋肉を増やすには、筋肉に必要以上の負荷を与える環境が必要になる。毎日、ちょっとづつ筋肉に普通以上の負荷を与え続けることで負荷に対応できる筋肉を体は作り始める。

この時に必要な材料が筋肉を形成する時に必要とされるタンパク質である。健康食品は、あくまでも筋肉を作る時に必要とされる材料の一部を効果的に提供するだけである。これを忘れてはいけない。

筋肉を作る善循環:

  1. 筋肉に負荷を与える定期的な筋トレ
  2. 筋肉を作る時に必要なタンパク質が多い食材とバランスが取れた食事
  3. 筋トレで疲れた筋肉を回復させる十分な休息と睡眠
  4. 筋トレは週2回から3回、パーソナルトレーナーの指導に従って行う
  5. 1から3のステップを1年ぐらいやれば、体に変化が生まれてくるのを体感できる

筋トレを定期的に行い始めれば、自然と食欲が増してくる。消費カロリーが普通の生活以上に求められるからだ。筋肉はカロリーを消耗する。筋肉を鍛えることで消費カロリーを増やし、食欲旺盛にする。次第に新陳代謝がアップしてくる。血液の流れも良くなり、余分な脂肪も燃焼されて今まで以上に健康な体になっていく。

健康食品に頼らないで筋肉を作る善循環を作ることに時間とお金を投資する。

健康食品に使うお金を筋トレのパーソナルトレーナーに使うべきだ!

高齢者が定期的に筋トレを行うのは難しい。筋トレのイロハが分からない。本当に失っていく筋肉を回復させたいならば、ステップを追って今の体と精神を運動をするマインドに仕向ける必要がある。

まずは、

  1. 知り合いの高齢者と一緒に地域のスポーツセンターで開催されている健康教室に通う。週1回から数回の健康教室が多い。健康教室だけでは筋トレにならないが、基礎体力を作り、運動をする習慣が作れる。
  2. 健康教室以外にも軽い筋トレ教室も有るので色々な体力増強の教室に顔を出す。ちょっとづつ、運動教室で負荷を増やしながら本格的に筋トレを始めるための体づくりをする。
  3. スポーツジムのパーソナルトレーナーに指導を受ける。筋トレ器具を使って弱まっている筋肉を鍛え始める。パーソナルトレーナーは、筋トレのやり方をマスターできた時点で必要なくなる。後は、自分で覚えた筋トレを続ければ良い。

パーソナルトレーナーは、あなたの体力と目標に合わせた筋トレプログラムを作ってくれる。独学でやるよりも専門家の指導を受けたほうが間違いがない。健康づくりにお金を使う方が、効果がわからない健康食品を買うよりも断然良い結果をもたらす。

健康食品はなくても筋肉を作るバランスの取れた食事をする

健康食品は、日々の3食の食事で十分取れない栄養素を補足するための食品である。失われていっている筋肉を作る直接的な効果はない。筋トレをした後に使われる材料でしか無い。基本、タンパク質が多い食事と緑黄色野菜などをバランスよく取れば健康食品は必須ではない。なくても三度の食事で賄わられる。

食欲を増やす定期的な運動習慣が身につけば、筋肉は自然に増えていく。

ただし、

自分の体力にあった筋トレプログラムとパーソナルトレーナーの指導を受けることが重要である。

「健康食品では筋肉は作れない」のポイントは

  • 筋肉を作る善循環:

    1. 筋肉に負荷を与える定期的な筋トレ
    2. 筋肉を作る時に必要なタンパク質が多い食材とバランスが取れた食事
    3. 筋トレで疲れた筋肉を回復させる十分な休息と睡眠
    4. 筋トレは週2回から3回、パーソナルトレーナーの指導に従って行う
    5. 1から3のステップを1年ぐらいやれば、体に変化が生まれてくるのを体感できる