若い人のキャリアは本業と副業のパラレルキャリアに成って行く

先日、エンジャパン主催のパラレルキャリアセミナーに参加した。若い人たちの新しいワークスタイルを模索している。渋谷のFabCafeで土曜日朝の9時から11時までのセミナーであった。シニアは私だけ。集まった若者たちは、現役の会社員だ。バナナマフィン、オレンジジュース、ホットコーヒーとアイスコーヒーが用意され無料で提供された。 

将来に不安な若者たち。不安と言うことならば、シニアも同じだ。シニアには若さと体力と時間がない。 

パラレルキャリアとは

セミナーで説明されたスライドを見て頂いた方が分かりやすいだろう。 

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会社勤めの人は、必ずしも好きな仕事をしていない。生活の糧を稼ぐために仕事をしている人がほとんどだ。世の中は、好きな仕事で生活が出来ている人は少ない。

それ故、

仕事をしながら好きな事をして生活が出来るようにしたいという願望が強まる。最近の会社では、長期雇用を保障しない代わりに副業を許している会社が増えてきている。本業で生活費を稼ぐ傍ら、将来自分の力だけで稼げる力を付けたいという若者たちにとっては好都合な環境である。

本業の会社に週3日出社して、副業の自社で残りの4日を過すと言うことをしている会社員もいる。パラレルなワークスタイルをしているうちに徐々に本業から副業に重心がシフトしていく。副業が本業に成った時点で自分がやりたい仕事が実現する。

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時代の先取りをしている会社ほど新しいワークスタイルを模索している。社員の長期雇用を保障できない、したくない会社ほど従業員に自分の生活を自分でサポートする気まがえと準備をしてもらいたいと思っている。

変化が激しい時代は、寄らば大樹の陰的な思考が従業員に根付く。リスクを取りたくない会社員がいっそう増える。今の変化は、大きな社会変化をもたらすため従来の労働常識を覆す。10年20年のうちに今ある職種が消えていくのだ。消えていく職種にしがみついていても自動的に捨てられる。そんな変化が見えている現在、若者たちは進んで Brave New World に足を踏み込まざるを得ない。 

パラレルキャリアは、本業をやりながら副業として自分のキャリアを時間をかけて作り上げていく。成果を急がないで長期な計画でじっくりと副業を育てていく。小さいリスクで初めて自分の力でお金を稼ぐという体験を積む。 

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これらのスライド資料は、柳内 啓司(Yanagiuchi Keiji)メディア・プロデューサーがプレゼンした物である。非常に分かりやすいのでここで紹介した。(参照先:パラレルキャリアをHACKしよう。働き方の祭典「TWDW」とコラボ!

この動きは、若者だけでなくシニアにも発生してもおかしくない。シニアは、自分で仕事を作り出すしか自分の生活を改善できない境遇にいる。若者のように雇用される機会が多くないからだ。

そのため、

年金を受け取りながら自分が他界する前までに本当にやりたい仕事をやれる機会がある。もう、リスクがあるからやれないという口実は通じない。失敗するよりも他界するリスクの方が大きいからだ。時間があるうちに今までやりたいと思っていたことをやってみる。

時間を貴重な体験に変える。

大金持ちに成るという欲望はシニアには強い動機付けには成らない。命が短いシニアにはお金の価値が価値として認識されなくなる。時間を満足する方法で使えるかに価値がある。 

パラレルキャリアの思考は、これからの労働者に共通した思考に成っていくだろう。この思考がないと時代に取り残される。そんな大きな変化が起きている。