63歳の私は、65歳から年金を受給することにしている。もし、70歳まで繰り下げれば、40%ぐらい年金の金額が増えるが魅力を感じていない。歳を取れば取るほどお金の価値が減っていくからだ。
仮に年金受給を70歳まで繰り下げたとする、65歳から69歳の間に他界すると年金一時金最大32万円だけの受給になる。年金はもらえる時にもらっておいたほうが取りっぱぐれがない。65歳から70歳までの5年間に他界する可能性はある。
老いるリスクは、実生活にも及ぶ。65歳の時に使うお金の価値と70歳の時では、お金を使う対価が違う。
お金を使うタイミングを間違うとお金の対価が減少する。なぜか?
65歳から70歳になるまでの体の状態を考えてもらいたい。体の若さは、断然、65歳の時の方が若い。当たり前なのだが、この当たり前が違いを生み出す。お金は、体が健康で元気であるうちでないと対価を十分感じ取れない。65歳から70歳の5年間のうちに身体の老化は急激に進む。免疫力が急降下して、病気にかかる頻度が増える。体全体の筋肉も急激に衰えていく。体を動かすのが面倒になる。疲れやすくなる。
還暦を迎えたシニアたちは、夫婦で旅行をして楽しみたいという希望が強い。旅行は、体が健康で元気でないと行けないし、楽しめない。65歳と70歳では健康度が違う。海外旅行に夫婦で出かけると訪問先を歩き回る。時差を含めて体が疲れる。体力と健康でないとせっかくの旅行が楽しめなくなる。
年金の受給が65歳で始まれば、そのお金を夫婦の旅行資金に使える。体が元気である時にお金を使える。このタイミングを間違うとお金があっても使えない。使っても楽しめない感覚になる。
人生100年と言っても誰もが100歳まで生きるということではない。年齢が70歳から80歳までになると健康や歩行障害で老人ホームや介護施設での生活になる高齢者が増える。こんな時に年金を70歳から受給しても人生を楽しむために支えない。すべてが老人ホームや介護施設の費用になってしまう。年金で余生を楽しむことが出来なくなる。
お金は、体が若いうちに使うのが一番コストパフォーマンスが高い。体の感受性も若いうちのほうが高い。60歳代は、まだ、五感機能が正常である場合が多い。体も普通の生活が出来る状態にある。食欲もあり、体も不自由なく動かせる。70歳以降の高齢者の体は、60歳代の体より体力面や健康面で弱くなる。感受性も鈍くなる。心が喜ぶ感覚を感じる感度が悪くなる。
欲が強い老人は、自分の命が70歳以上あると信じている。70歳以上まで生きられるという保証はないのに。当然のように70歳以上まで生きられると思い込んでいる。思い込んでいるから年金受給の年齢を70歳まで繰り下げる。政府のプロパガンダ広報に載せられてお金という餌で釣られる。年金は、その人が生きている間しか受給できない。
政府にとって年金を支払う人数が少なければ助かる。支払う時期が後になれば、その人が他界する可能性もある。年金受給の年齢が遅くなればなるほど年金財政は延命される。年金を支払う対象者、時期、期間が少なくなればなるほど政府の年金財政は延命される。
年金は、自分たちが働いて支払ったお金で運用されている。多くは自分のお金だ。自分のお金が他界すると同時に政府のものになってしまう。これはおかしいし、つまらない。自分が貯めたお金は払い戻してもらいたい。できるだけ早く。体が健康で体力があるうちに自分が貯めたお金を使いたいと思うのは自然な考えだ。
だから、
私は、年金受給の年齢を繰り下げしない!65歳になった時、私が支払ったお金を取り戻す。あと、2年で65歳になる。年金のお金を当てにした生活はしていない。自分のお金を自分のコントロール下に置きたいだけだ。自分の所にお金があれば、使いたい時に使える。政府は、国民を騙す。騙せれないように自己防衛する必要がある。
この記事「年金受給を70歳に繰り下げするのは損である」のポイントは、
- お金を使うタイミングを間違うとお金が生きない。シニアで健康な生活を過ごせる体でいるうちにお金は使う価値がある。
- 70歳に年金受給を繰り下げすると他界するリスクが高まる。年金受給する前に他界すると年金一時金最大32万円しかもらえない。
- 政府は国民を騙す。自分が支払った年金を取り戻す時期はできるだけ早い方が良い。政府は自分たちの都合でルールを変える。