勢いよく階段を上ると息が切れる?

駅の階段を勢いよく駆け上る事がある。若いころは、あまり息が切れなかった。67歳の今、息が切れているのが分かる。歳を取るに従い筋肉に酸素を蓄える力が減少してきているのだろうと思っている。私のノートパソコンのバッテリーと同じだ。1年経過して使い続けると満充電容量が使い始めと比べて10%以上少なくなる。電気を蓄える力がバッテリーの劣化で減少する。

人間の体(筋肉)も同様に老化と言う劣化が発生して、体を動かすときに必要な酸素の体内蓄積量が減る。階段の上り下りで息が切れるのは普通のシニアにとって当たり前なのかもしれない。

ジョギングをする運動習慣があれば、息切れを和らげられる。酸素を多く体に取り入れる筋力が出来上がっているからだ。階段の上り下りで息切れを感じたら、運動不足か、呼吸が浅いためかのどちらかもしれない。酸素が十分体の中に取り込めていないためである。

息切れを改善したい!

私の姉が西田式呼吸法を長年学んでいる。私たちは、知らないうちに浅い呼吸をしているという。当然、体に取り込む酸素の量も少なくなる。多くの酸素を体に取り込むためには、多くの空気を肺に送り込み肺に酸素を取り込ませることが必要だ。一般的に腹式呼吸をすればそれが出来ると言われる。

呼吸を鍛えるジョギング

分かっているのだが、腹式呼吸をいつも意識して行う事が出来ない。ジョギングやランニング、そして、山登りなどを趣味にしている人は、階段を勢いよく上がっても息が切れる事がない。普通の生活以上に必要な空気を肺に送り込む力がついているからだ。

皆にジョギングやランニングをやれと言っても出来るものではない。私は週二回近くのスポーツセンターで筋肉トレーニングを約2時間ぐらいやっている。筋肉トレーニングは無酸素運動であるので肺活量を増やすのに貢献しない。そのため、勢いよく階段を上がると息が切れてしまう。

私の体全体の筋力と筋肉量は普通の67歳の人よりも多い。息切れについては普通の人と同じレベルである。シニアになると多くの人(有酸素運動をしていない人)は勢いよく階段を上がると息切れを覚える。

普通の速度で階段を上がるときは息切れを感じない。これが普通。もし、息切れを感じるならば、呼吸器官に何か問題を抱えているか、肺周りの筋肉が衰えているかだろう。呼吸は鍛えられるという。シニアでジョギングを続けている人たちを見ればそれが分かる。

呼吸をするときに使う筋肉は息を吸うときに横隔膜を使い、息を吐く時に腹直筋や腹斜筋を使う。これらの筋肉群を意識して鍛えると肺活量を増やす事が出来る。高齢者の呼吸を改善するには息を吐く筋肉を鍛えると良いと高齢者の呼吸訓練に詳しい浜松市リハビリテーション病院長の藤島一郎さんが言っている。

歩きながら行える呼吸運動

呼吸を意識した歩き方がある。非常に簡単なのだが、ちょっと周りの人が変な目で見るかもしれない。こんな歩き方だ。

1.歩きながら息を吐く。息を吐く時は口をすぼめながら少しづつ吐き出すことがコツだ

2.息を吸うときは、立ち止まって吸う

この呼吸方法を続けると一呼吸で歩ける歩数が徐々に増えてくる。意識して行うと自然に息を吐く時に使う腹直筋や腹斜筋が鍛えられる。

一呼吸で歩数が多くなるという事は、一呼吸で体に取り入れらえる空気の量が増えるという事だ。問題は、意識して呼吸の鍛えたいという願望をどれだけ長く持ち続けるかだ。何事も継続こそ力なりだ!

口すぼめ呼吸方法

口すぼめ呼吸の参考ページ

口すぼめ呼吸方法は続けないと効果が得られない。何事も続けることである。

結論

酸素を沢山体の中に取り入れられなくなると走れなくなる。走れても短距離ぐらいですぐに歩き出す。60歳を過ぎれば誰でも走ればすぐに息切れで歩き出す。長い間走るという運動をしていないため体が走ることに適応出来ていないためである。

筋トレを始める前にウォーミングアップで10分ほど走るのだが、5分ぐらいで息が切れてしまう。これが筋トレ終了後に走ると10分ぐらいは息切れをあまり感じないで走り続けられる。体が酸素を多く取り込むように適応したからである。

シニアでも息切れを改善したければ、有酸素運動で10分でも良いからジョギングを始めることである。最初は辛いが徐々に体がジョギングの運動に適応してくる。体に取り込む酸素の量も多くなり、長く走れるようになる。息切れはシニアでも時間をかければ徐々に改善できる。