配偶者を亡くした人(没イチ)は65歳以上だけで955万人以上いる。これから”没イチ”の老人がもっと増えてくる。一人で老後を過ごす運命は、誰にでもやってくる。夫婦で生活をしている限り、孤独を感じないが没イチは違う。
最愛の伴侶を亡くすと突然孤独が襲ってくる。毎日が孤独との戦いだ。仕事をすることもなく、時間を余している生活は、辛い。突然の没イチ生活で戸惑う老人は多い。
子供夫婦の家族として生活を始めても孤立する。孤独と孤立は、強いつながりがある。自分が一人であることを没イチになって実感する人が多いはずだ。
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没イチ同士が集まるコミュニティー
人恋しくなるのは、私だけではないだろう。私は没イチではないが、10年、20年先は没イチになる可能性がある。没イチになる前に他界するかもしれないが。いづれは一人で老後生活を送ることになるのは確かだ。
もし私が没イチになったら、どうするか?
ソーシャルアパートメントという宿
アパートなのだが、住民と気楽に交流が出来る「ラウンジという場」があり、住民に開放されている。一人の老人が色々な年代の住民と交流したいならば、ソーシャルアパートメントが良い。
私は、若い人たちと一緒に生活が出来れば世の中の動きを彼らから直接聞けるようになると思っている。社会とのつながりを若い人たちとの触れ合いから作り出したい。賃貸のアパートであるから、マンションのように高くはない。5万円から12万円ぐらいの幅がある。詳しくは、こちらの物件案内を見てほしい。
積極的に外に出て行って新しい世界を味わおうとしている没イチ老人ならば、ソーシャルアパートの生活が面白い。おススメだ。私ならば、直ぐに試してみる。
大阪に没イチの老人たちとの交流を促すNPO団体
遺族支え愛ネットというNPO法人である。このNPO団体は、没イチになった人たち同士をつなげる。大阪中心に活動をしているので他県の会員は顔を合わす事が出来ない不便さがある。だが、没イチの人たちの情報が得られる。
没イチになって外出する時間が少なくなるのは、男性だ。没イチ男性は、孤立しやすい。何もしないで自宅にいるのは不健全であると私は感じる。今からでも良いので自宅を出て外で活動する趣味、クラブ、NPO、ビジネス、ボランティアを見つけて基盤を作る準備をすべきだ。
「死別」した独身者のみの交流会を企画運営しているパレット倶楽部
「死別」した独身者のみの交流会を運営するパレット倶楽部が新しい仲間づくりを支援している。交流会への参加料が7000円。これを高いと見るか、安いと見るかは本人の感じ方次第。ビジネスとしてやっているサービスであるので参加コストはどうしても発生する。
没イチになったら孤独と孤立が一緒にやってくる。私を含めてこれは避けられない。そんな現実に直面したら、どのように対処すべきかを一度考えておくといざとなった時に慌てない。新しいパートナーを探す人もいれば、新しい趣味を開拓する人もいる。
誰もが孤独、孤立の状態になると固まる。自分で動こうとしなくなる。新しい生活スタイルになれるためには目的を持った生活を送るしかない。私の世代(60歳代)の親は親のどちらかが他界している場合が多い。私を含めて残った片親を介護している人もいる。
孤独、孤立状態の親を見ながら自分の老後の生活を想像できる。自分で孤独、孤立状態から逃れる手段を今から準備しておく。一人で生活する寂しさを紛らわせる何かを今から準備する。
寂しさを紛らわせる
一番簡単な方法は社会のネットワークに繋がって生きることである。何でも良いから働き始めること。人との接点を仕事で見つける。新しい人間関係を作れる場所で何らかの活動を始めることである。仕事を始めれば、必ず新しい人達との関係が築ける。
毎日顔を合わせて会話ができる仲間が近くに住んでいれば、寂しさは紛れる。寂しくなったら、電話して会話をすれば良いだけだ。そんな仲間がいない人はペットに向かう。自宅に生きていて待っていてくれる生物がいるということだけで気持ちが楽になる。
金魚やクラゲを水槽で飼って名前をつけて話しかけている人もいる。人間以外の生き物が自分の生活の中にいるとまた違った生き方を模索できる。
結論
社会とのつながりを没イチになった時にどう作るかで孤立と孤独に悩まされなくなる。