イタリアの老人の居場所は近所のカフェだが、日本は何処だろうか?

老人の居場所を探すのが難しい。会社員は、地元地域に根をつけていないため根無し草に成っている。定年退職後もその状態は変わらない。地元住民として生まれ育った人は良いのだけれども生活の拠点が転々と移動しているとその地域に生活しているだけの住民でしかない。奥さんたちは、子供の成長過程で地域社会に根付く。奥さんコミュニティが知らない間に出来上がっている。旦那衆はこのコミュニティには入れない。

海外でも日本でも引退したシニアは、自宅を出て暇をつぶすことになる。自宅は、妻たちの城になって占領されている。私の場合は、自分のビジネスをしているので暇をつぶすということはないが、周りの高齢者達を見ていると暇の潰し方に苦労をしている。特に自分の居場所を見つけるのに困っている。

カフェは地域の憩いの場所になりやすいのだが、地元にカフェがない場合は(特に田舎)何処になるのだろうか。田舎の老人たちは、何処に憩いの場書を持っているのだろうか。

老人たちがリラックスできる「憩いの場所」

老いて来たシニアでも興味があるものは学べる

世間一般的に高齢者は新しい事を学ぶことを嫌がる。63歳の私でも新しく購入した冷蔵庫の使い方をマニュアルを見て学ぶことが面倒だと思っている。世間で言われているように老人は新しい技を学ぼうとしない。

ただ、

例外はどこにでもある。好奇心旺盛な老人は、時代の流れに付いて行く。新しいガジェットを買って使い方をマスターしてしまう。例外ではないが、老人が新しい事を学び始める時がある。 

何かに興味を持ち始めた老人は、新しい事を学ぶ時間と労力を惜しまない。興味が発展して面白くなるからだ。老若男女誰もが面白い事には関心が行く。何もしなくなった老人に何かをさせようと思ったら、その老人が興味を引くものを探し出すことだ。

本能に根差した色気の世界は、男性であれば誰でも関心が行く。本能以外の要素で興味が生まれる事を見つけられれば、老後の生活は楽しくなる。

私が興味を抱く事は・・・

老人の手習いは何が良いか?料理などは可能性がある

65歳を過ぎて仕事らし仕事をしてないで暇を余しているシニアと老人は、何か新しい事を学ぶと良い。脳を刺激すると認知症を防ぐことができる。何かを学ぶことで新しい時間の使い方も学べる。一緒に学ぶ人がいれば、新しい友人、知人ができる。体を動かす動作が必要ならば、なおさら良い。

私は、米国の大学でソーシャルダンスを履修した。綺麗なブランド女性と体を合わせて踊るソーシャルダンスだ。体を合わせることで言葉で通じない何かを味わえる。心地よい音楽にあわせながら一緒に体を動かす。ソーシャルダンスは、知らない男女に肌のぬくもりを感じさせる。

歳を取ると新しい男女の出会いが少なくなる。ナンパできれば良いのだが、シニアのナンパができる場所が見当たらない。

 シニアと老人の手習いは、若い学生や社会人が通う学校で学ぶと良いのではないか。大学の聴講生として今まで学んでいない科目を履修する。または、もっと交流ができるゼミを取る。やり方次第で何でも学べるのが今の世の中だ。

若い女性や奥さんが通う料理学校なんかはシニア男性にとって良い刺激がもられる!

夫婦二人の生活から一人の生活になった時

肉体は歳と共に衰えて行く。これは実感できる。精神はどうか。肉体ほど実感がないと私は感じている。夫婦二人の生活が始まってどちらかが他界するまで夫婦二人の生活が続く。家に帰れば、家内が夕食を作って待っていてくれる。このような時間がいつまで続くか分からないが、必ず。終わりが来る。

それは、独身であった若い頃に結婚相手を見つけて一緒にいる時間を長く持とうとする事と同じだ。人生の流れは、独身>夫婦>家族>夫婦>独身という感じで移って行く。

私たち夫婦は、また、二人だけの新婚時代に戻っている。両親の介護支援はあるが、夫婦二人の生活が生まれている。新婚の頃のように赤ちゃんを作るという事は無くなり、自分たち二人の生活を楽しむ時間を得ている。

そして、

ある日ある時、どちらかが寿命を全うし旅立つ。あとに残された片割れは、また、独身の生活を始める。若さが無い、くたびれた肉体で寿命を全うしようとする。生と死。始めと終わり。どちらが後に残ろうとも精神的な苦痛は生まれる。二人で楽しんだ共有の時間が消えるからだ。自宅に帰っても誰も待っていない。待っているのはペットの犬や猫かもしれない。 

二人一緒に他界するのが理想だが、それは望み過ぎだろう!

シニアの新しい友達・知人の作り方(NPO団体で)

私は、現在、経営支援NPOクラブというNPO団体の会員になっている。このNPO団体に所属して4年が経過した。NPOでの活動は、自営業の傍らにする活動であるため深入りはしていない。体3分の1ぐらいをNPOの活動に突っ込んでいる感じだ。先日、札幌までNPOから依頼されて出張してきた。他のメンバーと一緒に北海道の中小企業支援のための相談会を開いたのだ。

プロジェクトリーダーがこの仕事を全てを取り仕切り、北海道中央会の要望に答えるよう進めて行く。そのメンバーとして札幌まで出張をした。私の役割は、IT分野での支援である。本業の分野であるので、余分な負担はあまりかからない。経験と知識から支援するだけだ。

この仕事をやりながらNPOで活動している他のメンバーの様子を観察していた。皆さん、73歳以上の方々で私よりも10歳以上年上のシニアたちである。