社会で役に立つ老人になると暇がなくなる。時間がもっと欲しくなる。老後の生活がバラ色に見えてくる。自分の存在を社会が価値ある存在と認識した時に社会で役に立つ老人になる。そんな老人になりたいと思っている。
思いだけでは実現しない。行動が伴わなければ何も始まらない。行動するか、しないかで社会で役に立つ老人になれるか、なれないかが決まる。
生きる目的が見えると人は変わる。いつも死んだような目で暇をつぶしている老人が、ある日、人が変わったような顔になって輝き始める。そんな老人を見たことがないだろうか。きっと、近くにそのような老人がいるはずだ。
私が住む大規模集合住宅には、65歳以上の住民が参加するシニアクラブがある。そのシニアクラブの中にコーラスグループがある。月1回の活動だが、それが生きがいになっているメンバーが多い。そのコーラスグループをまとめて動いてくれているシニア老人がいる。他のメンバーがやらない雑務を積極的にやる人だ。